「あの緊迫した名シーンを、なぜか、いらすとやで再現したい……」
そんな抗いがたい衝動に駆られたことはありませんか?
独特の劇画タッチで描かれる『ジョジョの奇妙な冒険』と、日本一有名といっても過言ではない、ほのぼのした「いらすとや」の世界。この両極端なふたつが組み合わさったときのシュールな面白さは、SNSやYouTube、あるいはちょっとしたプレゼン資料のスパイスとして絶大な威力を発揮します。
しかし、いざ探してみると「ジョジョ立ちっぽい素材がなかなか見つからない」「どう加工すればあの雰囲気が出るのかわからない」と悩む方も多いはず。
そこで今回は、いらすとやの素材をフル活用して「ジョジョ風」の世界観を構築する方法を徹底的に解説します。素材選びのテクニックから、規約を守った楽しみ方まで、黄金のような体験(ゴールド・エクスペリエンス)をお届けしましょう。
なぜ「ジョジョ」と「いらすとや」は相性がいいのか?
一見、水と油のように思える両者ですが、実は共通点があります。それは「ポージングのインパクト」と「キャラクターの記号化」です。
いらすとやのイラストは、老若男女だれが見ても「何をしているか」が一目でわかるようにデザインされています。一方でジョジョは、ファッションモデルのような奇抜な立ち姿(ジョジョ立ち)によって、キャラクターの精神性や状況を表現します。
この「わかりやすさ」と「過剰な演出」が合体したとき、観る者の脳内には強烈な違和感と笑い、そして妙な納得感が生まれるのです。
公式サイトで「ジョジョ立ち」に近い素材を見つける検索キーワード
いらすとやの公式サイトで「ジョジョ」と検索しても、残念ながら直球の素材は出てきません。著作権を遵守する優良サイトですから当然ですね。しかし、検索の角度を変えれば「それっぽい」素材の宝庫になります。
以下のキーワードを組み合わせて検索してみてください。
1. 「ファッションモデル」で検索する
ジョジョ立ちのルーツはファッション誌にあります。いらすとやには、ハイヒールを履いて不自然な角度で腰をくねらせている女性モデルや、ランウェイを歩く人物のイラストが豊富です。これらはまさに、第5部や第6部のスタイリッシュなポーズにうってつけです。
2. 「ポージング」や「ボディビル」で検索する
第1部から第3部のような肉体美を再現したいなら、筋肉系の素材が必須です。サイドチェストやモスト・マスキュラーのポーズをとっている素材は、背後に配置するだけでスタンド(幽波紋)のような威圧感を放ちます。
3. 「ヤンキー」や「学ラン」で検索する
空条承太郎や東方仗助をモチーフにしたい場合は、昭和・平成のツッパリ文化の素材を探しましょう。「リーゼント」や「学ランを着た不良」の素材は、少し色味を加工するだけで一気に杜王町の住人っぽくなります。
4. 「ポーズ」で絞り込む
「考えるポーズ」「驚くポーズ」「指をさすポーズ」など、動詞で検索するのもコツです。特に「指をさす」素材は、あの有名な「おまえは今まで食ったパンの枚数を覚えているのか?」のシーンを再現するのに欠かせません。
誰でもできる!いらすとやをジョジョ風に加工する3つの鉄則
素材を見つけたら、次は「加工」です。いらすとやの丸みを帯びた優しい線を、いかにして「ゴゴゴ……」という音が聞こえてきそうな劇画調に変えるか。そのポイントは「線」と「影」にあります。
鉄則1:鼻と頬に「斜線」を入れる
ジョジョ独特のタッチを再現する最短ルートは、鼻の横や頬に数本の斜線(カゲ)を書き加えることです。これだけで、いらすとやのキャラクターに深い苦悩や決意の表情が宿ります。鼻筋を少し強調するように、黒い細線で「く」の字を描き足してみてください。
2. 唇をグラマラスに厚くする
いらすとやの口元は通常シンプルですが、ここに上下の唇の輪郭をしっかり描き、少しだけ「艶(ハイライト)」を入れてみましょう。第5部のキャラクターのような色気のある雰囲気へと変貌します。
3. 擬音素材を背景に敷き詰める
「メメタァ」「ズキュウウウン」「無駄無駄」といった独特の擬音は、画像編集ソフトで文字を付け加えるだけで完成します。フォントには、インパクトの強い太めのデザインを選びましょう。PCで作業するなら、ペンタブレットやwacomなどを使って手書きの文字を加えると、より原作に近い躍動感が出ます。
二次創作・パロディとして楽しむためのマナーとルール
ここで大切なのが、利用規約と著作権の話です。「いらすとや」の素材は非常に自由度が高いですが、何でも許されるわけではありません。
いらすとやの利用規約
基本的に個人利用や非商用であれば、加工して楽しむことに問題はありません。ただし、商用利用(収益化されたサイトや広告など)で利用する場合は、1つの制作物につき20点までという制限があります。また、素材そのものを「自分の作品だ」と言って再配布したり、イメージを著しく損なうようなアダルト・公序良俗に反する使い方は厳禁です。
ジョジョ側の権利への配慮
特定のキャラクターにそっくりに加工しすぎたものを販売したり、公式だと誤認させるような使い方は著作権侵害に当たります。あくまで「ファンとしてのパロディ」「オマージュ」という境界線を超えないように、謙虚な気持ちで楽しむのが「紳士」の嗜みです。
スマホやタブレットで手軽にジョジョ風画像を作る方法
最近では、高機能な画像編集アプリが無料で手に入ります。スマホやタブレットでいらすとやを加工するなら、以下のツールが便利です。
- アイビスペイント(ibisPaint): 厚塗りや線画の抽出がしやすく、ジョジョ風の濃い影を入れるのに最適です。
- Canva: 集中線やエフェクト素材が豊富なので、いらすとやの素材を配置して、その上にド派手な背景を重ねるだけでポスターのような仕上がりになります。
大画面で細かく描き込みたい場合は、ipad_proのようなタブレット端末があると、線の強弱がつけやすく、スタンドのオーラのような繊細な表現も思いのままです。
ジョジョといらすとやの世界を遊び尽くそう
「いらすとや」という平和なキャンバスに、「ジョジョ」という情熱の筆致を加える。この試みは、あなたのクリエイティビティを刺激する最高に面白い遊びになります。
例えば、会社のプレゼン資料で「絶対に譲れない条件」を提示する際、いらすとやのキャラにジョジョ風の影をつけて「だが断る」と添えてみる。あるいは、SNSのアイコンを自分に似たいらすとや素材をベースにジョジョ化してみる。
そんな小さな工夫が、見る人を笑顔にし、コミュニケーションを円滑にしてくれるはずです。
最後になりますが、いらすとやの素材を加工する際は、常に「元ネタへのリスペクト」を忘れないようにしましょう。荒木先生が描く魂の震えと、みふねたかしさんが描く日常の癒やし。このふたつが交差する場所には、新しいエンターテインメントの形が広がっています。
さあ、あなたも「ジョジョといらすとや」を組み合わせて、自分だけの奇妙な冒険を始めてみませんか?

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