『ジョジョの奇妙な冒険』を愛する者なら、一度は「あの舞台に立ってみたい」と願うのは必然ですよね。特にアメリカは、第2部、第6部、そして第7部と、物語の転換点となる重要なエピソードが凝縮された地です。
今回は、ジョースター家の血統が駆け抜けたアメリカ大陸の聖地や、作品の根底に流れるアメリカ文化の元ネタについて、圧倒的な熱量で解説していきます。これを読めば、あなたのアメリカ旅行が「運命」に導かれた特別な冒険になるはずです。
第2部「戦闘潮流」:1930年代ニューヨークの熱気
物語の幕開けは1938年のニューヨーク。第1部の重厚なイギリス貴族社会から一転、若きジョセフ・ジョースターが躍動するのは、自由と混沌が入り混じる大都会です。
自由の女神とリバティ島
冒頭、エリナおばあちゃんと共にアメリカへ渡ったジョセフが目にしたのは、霧の中に立つ「自由の女神」でした。リバティ島へはマンハッタンからフェリーで渡ることができますが、甲板で風に吹かれながら女神像を見上げる瞬間、ジョセフが感じた「新天地への期待」を追体験できるでしょう。
ニューヨークの路地裏とダイナー
ジョセフがスモーキーと出会い、警官相手にコーラの王冠を飛ばしたあの喧騒。現代のニューヨークでも、ブルックリン周辺の古いレンガ造りの建物が並ぶエリアには、当時の面影が色濃く残っています。
作中に登場するようなクラシックなダイナーに入ったら、ぜひコカ・コーラを注文してみてください。瓶のコーラを手にすれば、気分はもうニューヨークを闊歩するジョセフ・ジョースターそのものです。
第6部「ストーンオーシャン」:フロリダの湿地と刑務所の光と影
空条徐倫(ジョリーン)が理不尽な運命に立ち向かった第6部は、アメリカ東南部のフロリダ州が舞台です。ここは、太陽が降り注ぐリゾート地の裏側に、底知れない不気味さが同居する独特なエリアとして描かれています。
グリーン・ドルフィン・ストリート重警備刑務所
通称「水族館」。このモデルの一つと言われているのが、サンフランシスコ沖に浮かぶアルカトラズ島です。現在は観光地となっていますが、海に囲まれた孤立感や、冷たいコンクリートの質感はまさにジョリーンが収監されたあの場所。
また、フロリダに実在する刑務所の広大な敷地や厳しい管理体制も、荒木飛呂彦先生の緻密な取材によって作品に反映されています。
エバーグレーズ国立公園の湿地帯
物語終盤、プッチ神父を追う一行が駆け抜けたのが、フロリダ南部に広がるエバーグレーズです。ここは世界遺産にも登録されている巨大な湿地帯。
観光用のエアボートに乗れば、作中で描かれたような見渡す限りの草の海と、野生のアリゲーターに遭遇できます。フー・ファイターズやラング・ラングラーとの死闘を思い出しながら、フロリダの湿った風を肌で感じてみてください。
ケネディ宇宙センター(KSC)
「天国」へ行くための場所、そして最終決戦の地。フロリダ州ケープカナベラルにあるこの場所は、人類の英知の結晶であると同時に、第6部のファンにとっては特別な意味を持つ聖地です。
巨大なロケットが展示されている「ロケット・ガーデン」に立てば、あの「メイド・イン・ヘブン」の加速する時の中にいるような錯覚に陥るかもしれません。
第7部「スティール・ボール・ラン」:6,000kmの大陸横断レース
1890年のアメリカを舞台にしたSBR(スティール・ボール・ラン)は、西海岸から東海岸までアメリカを横断する壮大な叙事詩です。
サンディエゴの海岸
レースのスタート地点。太平洋を背にして数千人の騎手が駆け出すあの圧倒的なスケール感は、現在のサンディエゴの美しいビーチでも感じることができます。水平線を眺めながら、ジャイロとジョニィが交わした言葉に思いを馳せてみてはいかがでしょうか。
モニュメントバレーの奇岩群
アリゾナ州とユタ州の境に位置するこの場所は、ジョジョファンならずとも圧倒される絶景です。赤茶けた大地にそびえ立つ巨大なビュート(岩山)は、作中でも非常に印象的に描かれています。
ここでキャンプをすれば、夜の静寂の中にジャイロの「鉄球」の回転音が聞こえてくるような、不思議な感覚に包まれるはずです。
ミシガン湖とシカゴ
レースの後半戦、物語は冷たい風が吹く五大湖周辺へと移ります。シカゴの摩天楼を背景にしたミシガン湖畔の戦いは、それまでの荒野の旅とは一変し、都会的でスリリングな演出がなされています。冬のシカゴを訪れる際は、防寒対策としてノースフェイス ダウンなどを準備して、厳しい寒さの中での死闘を想像してみてください。
アメリカ文化がジョジョに与えた影響:音楽とファッション
ジョジョの魅力は、舞台設定だけではありません。キャラクター名やスタンド能力の元ネタとなっている「アメリカン・ミュージック」へのリスペクトも欠かせない要素です。
ロックとポップスの融合
第6部の主人公・徐倫(ジョリーン)の名前の由来は、ドリー・パートンの名曲『Jolene』。また、彼女のスタンド「ストーン・フリー」はジミ・ヘンドリックスの名曲から取られています。
アメリカを旅する道中、車内でApple AirPods Proを使ってこれらの楽曲を聴けば、風景と音楽がシンクロし、作品の世界観に深く没入できるでしょう。
ヴェルサーチやポップアートの色彩
荒木先生の描くカラー原稿は、アメリカのポップアート、特にロイ・リキテンシュタインのような鮮やかな色彩感覚が随所に見られます。第6部に登場するドナテロ・ヴェルサス(ヴェルサーチ)のように、ハイブランドの名前がキャラクターに冠されているのも、アメリカ的な消費文化や華やかさへのオマージュと言えるでしょう。
ジョジョのアメリカ聖地巡礼ガイド!2部・6部・7部の舞台や元ネタを徹底解説ッ!:まとめ
アメリカという広大なキャンバスがあったからこそ、ジョジョの物語はこれほどまでにダイナミックで、自由な精神に満ちたものになりました。
第2部のNY、第6部のフロリダ、そして第7部の大陸横断。それぞれの場所には、ジョースター家が流した血と汗、そして「黄金の精神」の記憶が刻まれています。
実際に現地へ足を運ぶのは簡単ではないかもしれません。しかし、Googleマップで舞台を眺めたり、元ネタの洋楽を聴きながら原作を読み返したりするだけでも、あなたの中のアメリカ編はより鮮やかに色づき始めます。
いつかあなたがアメリカの大地を踏みしめるその時、耳元で風がこう囁くはずです。
「納得」は全てに優先するぜ!と。

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