「ジョジョの奇妙な冒険」という作品を語る上で、切っても切り離せないのが作者・荒木飛呂彦先生の描く唯一無二の「絵」の力ですよね。単行本の表紙やジャンプ本誌の巻頭カラーで目にするあの圧倒的な色彩感覚、そして彫刻のような肉体美。
「あのイラストを大きなサイズで、じっくりと隅々まで眺めたい!」
そう思ったときに手に取るのがジョジョ イラスト 集です。しかし、いざ探してみると『JOJO 6251』や『JOJO A-GO!GO!』、『JOJOVELLER』など、似たようなタイトルの画集がいくつか並んでいて、「一体どれに何部のイラストが載っているの?」と迷ってしまう方も多いはず。
そこで今回は、歴代のジョジョ画集を徹底比較し、それぞれの掲載範囲や見どころを分かりやすく解説します。あなたにとって最高の「黄金体験」を与えてくれる一冊を一緒に見つけていきましょう。
初期の熱量を凝縮した伝説の一冊「JOJO 6251」
まず最初にご紹介するのは、1993年に発売されたジョジョ史上初の画集JOJO 6251です。タイトルの「6251」という数字、何の意味かご存知でしょうか? 実はこれ、当時の単行本第1巻から第1部~第4部中盤までの総ページ数を表しているんです。
この画集の魅力は、なんといっても初期から4部にかけての「濃密なアナログカラー」にあります。現在の荒木先生の画風は非常に洗練されたファッショナブルなものですが、この当時は筋肉の陰影や劇画的な力強さが全面に押し出されていました。
収録されているのは、第1部『ファントムブラッド』から、第4部『ダイヤモンドは砕けない』の吉良吉影が登場するあたりまで。承太郎やDIOの全盛期の迫力を大画面で楽しめます。また、単なるイラスト集にとどまらず、キャラクターやスタンドの詳細なプロフィール、用語辞典、さらには荒木先生の執筆現場の紹介など、資料としての価値が極めて高いのも特徴です。
「ジョジョのルーツを深く知りたい」「初期のパワフルな絵が好きだ」という方には、まずこのJOJO 6251を強くおすすめします。
5部ファンなら避けて通れない聖典「JOJO A-GO!GO!」
続いては、2000年に発売され、そのあまりの豪華さにファンを震撼させたJOJO A-GO!GO!です。ジョジョファンの間で「最もデザイン性が高い」と称されることも多い第5部『黄金の風』のイラストをメインに据えた画集セットとなっています。
この画集の最大の特徴は、3冊構成というボリューム感です。
- イラスト集「DISC.1」
- 全スタンドを完全解説した「DISC.2 STANDS」
- 荒木飛呂彦先生のルーツに迫る「DISC.3 ARAKI HIROHIKO」
これらが円盤のような円形の特製ケースに収められており、手にするだけで「お、重い……(物理的にも内容的にも)」と感動すること間違いなし。特に第5部のキャラクターたちは、イタリアを舞台にしていることもあり、色彩が非常に鮮やかでファッショナブル。ジョルノやブチャラティたちのスタイリッシュなポージングを、細部まで堪能できます。
また、付属のスタンド事典も秀逸で、第5部までに登場した全スタンドの能力値や詳細が網羅されています。読み物としても非常に充実しているため、JOJO A-GO!GO!は「5部が好きすぎてたまらない」という方にとって、まさに聖書(バイブル)と呼べる存在でしょう。
画業25周年の集大成、究極の「JOJOVELLER」
もしあなたが「これ一冊持っておけば間違いないという決定版が欲しい」と考えているなら、間違いなくJOJOVELLERがその答えになります。2013年に画業25周年を記念して発売されたこの画集は、まさにジョジョの集大成です。
掲載範囲は、第1部から第8部『ジョジョリオン』の序盤までを網羅。前述の2冊には未収録だった第6部『ストーンオーシャン』、第7部『スティール・ボール・ラン』のイラストが大量に収録されているのが最大のポイントです。
特にこの時期の荒木先生は、色の使い方がさらに進化し、淡いパステルカラーや複雑なグラデーションを駆使した、もはや現代アートの域に達した作品を数多く生み出しています。ジョニィ・ジョースターの美しさや、ジャイロ・ツェペリのワイルドな魅力が、超高精細な印刷で再現されています。
また、このJOJOVELLERには、荒木先生自身による「イラスト自薦解説」が付いています。「この絵を描いたときはこういう意図があった」「この色はこういうイメージで塗った」という作者本人の言葉を読みながらイラストを鑑賞できるのは、ファンとしてこの上ない贅沢です。
なお、この画集には豪華なBOX仕様の「限定版」と、書籍のみの「通常版」があります。「中身の絵が見たい」という目的であれば、現在も入手しやすい通常版のJOJOVELLERを選ぶのが最も賢い選択と言えるでしょう。
原画展の感動を再び!最新の画風に触れる「JOJONICLE」
「もっと最近の、進化した荒木先生の絵が見たい!」という方には、2019年に発売されたJOJONICLEをチェックしていただきたいです。これは、国立新美術館などで開催された大規模な原画展「JOJO 冒険の波紋」の開催を記念して制作されたクロニクル(年代記)ムックです。
この本の目玉は、原画展のために描き下ろされた超巨大原画「日本八景」の収録です。縦2メートル、横1.2メートルの大型原画全12枚のディテールが紹介されており、その圧倒的なスケール感を誌面で追体験できます。
また、歴代担当編集者との対談や、原画展ができるまでの裏側など、ドキュメンタリー的な読み応えも抜群です。価格もこれまでの大型画集に比べるとリーズナブルなので、最新の「洗練されたジョジョ」を気軽に楽しみたい方にぴったりなJOJONICLEとなっています。
ジョジョの「今」を追いかけるなら「JOJO magazine」
画集という枠組みを少し超えますが、最新のイラストを常にチェックしたいなら、2022年から刊行されているJOJO magazineを外すことはできません。ジョジョ35周年を記念して創刊されたこのムックは、まさにジョジョ好きのための専門誌です。
毎号、荒木先生による描き下ろしの表紙イラストが掲載されるほか、新作読み切り漫画や、アニメ・舞台などの最新情報が詰め込まれています。過去の画集には収録されていない最新のカラーイラストが掲載されることも多いため、コレクションを補完する意味でも非常に重要です。
また、JOJO magazineは電子書籍版も展開されているため、スマホやタブレットでいつでもどこでも美麗なイラストを眺めることができるという現代的なメリットもあります。
あなたにぴったりの一冊を選ぶための比較ポイント
ここまで5つのアイテムをご紹介してきましたが、「結局自分にはどれが合うんだろう?」と迷ってしまうかもしれませんね。そこで、目的別に選び方のガイドをまとめました。
まず、**「とにかく第1部から最新に近いところまで、幅広く網羅したい」**という方は、JOJOVELLERを選んでおけば間違いありません。6部以降のイラストがこれほど充実している本は他にありません。
次に、**「特定の部への思い入れが強い」**場合です。3部や4部の初期の熱量を求めるならJOJO 6251、5部のスタイリッシュな世界観に浸りたいならJOJO A-GO!GO!が最適です。特に5部ファンの方は、あの円盤ケースを棚に飾るだけでも所有欲が満たされるはずです。
そして、**「最新の画風や原画展の熱狂を味わいたい」**ならJOJONICLEやJOJO magazineを。これらは現在進行形の「ジョジョ」の息吹を感じることができる一冊となっています。
ジョジョ イラスト 集おすすめ5選!画集の違いや掲載範囲を徹底比較ッ!まとめ
ジョジョの画集は、単なる「絵をまとめた本」ではありません。それは、荒木飛呂彦先生という一人の天才が、30年以上の歳月をかけて進化させてきた「芸術の軌跡」そのものです。
初期の荒々しくも情熱的な筆致から、中期の洗練されたファッショナブルな色彩、そして近年の神々しささえ感じる緻密な描写まで。どのジョジョ イラスト 集を手に取っても、そこにはページをめくるたびに魂が震えるような体験が待っています。
今回ご紹介した中から、あなたの心に最も響く一冊を選んでみてください。大判の紙で見る原画の迫力は、スマートフォンの画面で見るのとは全く別物です。ぜひその手で、ジョジョという作品が持つ圧倒的な美学を、心ゆくまで堪能してくださいね。

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