『ジョジョの奇妙な冒険 第5部 黄金の風』。数あるジョジョシリーズの中でも、特に濃密な人間ドラマと異能バトルが展開される人気作ですよね。その終盤、ブチャラティ一行の前に立ちふさがった最狂の刺客といえば、セッコとチョコラータのコンビです。
地面を泥のように変えるスタンド「オアシス」を操り、ビデオカメラを回しながら奇声を上げるセッコ。そのあまりにも個性的で狂気に満ちたキャラクターを、一体誰が演じているのか気になっている方も多いはず。
今回は、アニメ版やゲーム版でセッコの声を担当した歴代の声優陣にスポットを当てて、その驚異的な演技の裏側やファンの評価を徹底的に掘り下げていきます。
TVアニメ版セッコ役はKENNさん!「よしよし」の再現度が神がかっている
現在、多くのファンにとって「セッコの声」として定着しているのが、2018年から放送されたTVアニメ版で声を担当したKENNさんです。
KENNさんといえば、端正なルックスとともに、数々の乙女ゲームやアイドル作品でメインキャラクターを演じる「イケメンボイス」の代表格。そんな彼が、ジョジョ史上屈指の変態的キャラクターであるセッコを演じると発表された際、SNSでは驚きの声が上がりました。
しかし、いざ放送が始まるとその評価は一変します。
期待を遥かに超えた「狂気」の表現
KENNさんの演じるセッコは、まさに原作から飛び出してきたような生々しさがありました。チョコラータに甘える際の子どもっぽさ、角砂糖を空中でキャッチする時の動物的な執着心、そして戦闘中に見せる異常なまでの攻撃性。
特に視聴者を圧倒したのが、劇中で何度も繰り返される「よしよしよしよし……」というセリフへの反応です。チョコラータ役の内田直哉さんとの掛け合いは、台本を超えた狂気を感じさせ、視聴者の耳に強烈なインパクトを残しました。
単に叫ぶだけでなく、ボイスパーカッションのようなリズム感を取り入れた演技は、KENNさんの高い歌唱力やリズム感があってこそ成し遂げられた業だと言えるでしょう。
衝撃の「手のひら返し」で見せた地声の凄み
アニメ版セッコの評価を決定づけたのは、チョコラータがジョルノに敗北した後のシーンです。それまで「ペット」のように振る舞っていたセッコが、主人の死を悟った瞬間に見せた豹変。
「あいつ……死んだか。あ~スッとした。前からムカついてたんだよね、あのクソ野郎」
このセリフとともに、鼻にかかった幼児のような声から、低く冷徹な「地声」へと切り替わる演技のギャップ。この一瞬の切り替えに、多くの視聴者が鳥肌を立てました。KENNさんの持つ本来の二枚目ボイスが、セッコの底知れない邪悪さを引き立てるスパイスとして完璧に機能していたのです。
歴代のゲーム作品でセッコを演じた声優陣
ジョジョは歴史の長い作品だけに、メディアミックスごとにキャストが異なるのも楽しみの一つです。アニメ化以前のゲーム作品でセッコに命を吹き込んだ声優さんたちも、それぞれ異なる魅力でファンを魅了してきました。
丹沢晃之さん(ASB・EoH版)
格闘ゲーム『ジョジョの奇妙な冒険 オールスターバトル(ASB)』および、その続編『アイズオブヘブン(EoH)』では、丹沢晃之さんがセッコを演じています。
丹沢さんのセッコは、アニメ版よりも「怪物」としての側面が強調されているのが特徴です。より野性的で、知性よりも本能が勝っているような荒々しい声質は、地中から襲いかかるスタンド使いとしての恐怖を際立たせていました。
ASBシリーズは原作再現度が非常に高いことで知られていますが、丹沢さんの演技もまた、原作の不気味な擬音を見事に音声化しており、当時のプレイヤーからは「これぞセッコ」と高い支持を得ていました。
下山吉光さん(PS2『黄金の旋風』版)
さらに遡ること、PlayStation 2専用ソフトとして発売された『ジョジョの奇妙な冒険 黄金の旋風』。ここでは、当時は「うすいたかやす」名義で活動されていた下山吉光さんがセッコを担当しています。
この作品の驚くべき点は、下山さんがセッコだけでなく、暗殺チームのリーダーであるプロシュート兄貴の声も兼任していたことです。冷徹で威厳のあるプロシュートと、支離滅裂なセッコ。正反対の二役を見事に演じ分けた技術は、初期のジョジョゲームファンにとって伝説となっています。
セッコというキャラクターが声優に求める「特殊技術」
セッコというキャラクターは、声優さんにとって非常にハードルの高い役だと言われています。なぜなら、ジョジョのキャラクターの中でも特に「言語外の表現」が多いからです。
- 独特な擬音の体現: セッコは常に「ウゴウゴ」「グチュグチュ」といった奇妙な音を発しています。これを単なる音としてではなく、キャラクターの感情として表現しなければなりません。
- チョコラータとのコンビネーション: 相方であるチョコラータとの関係性は、単なる主従ではありません。お互いの「異常さ」を増幅させるような掛け合いが求められます。
- アクションとセリフの同期: スタンドを「着る」という特殊な設定上、激しい動きをしながらのセリフが多く、身体能力を感じさせる発声が必要です。
アニメ版の制作秘話などでは、セッコ役のオーディションや収録の際、いかに「普通の人間らしさ」を捨て去るかが鍵だったというエピソードも語られています。KENNさんは収録中、実際に体を動かしたり、独特な呼吸音を混ぜたりすることで、あの唯一無二のセッコ像を作り上げたそうです。
ジョジョの世界観をより深く楽しむなら、原作漫画を読みながらこれらの声優さんの声を脳内で再生してみるのも面白いかもしれません。もし原作を読み返したくなった方は、ジョジョの奇妙な冒険 第5部 モノクロ版をチェックしてみてください。
チョコラータ役・内田直哉さんとの「最悪で最高の相性」
セッコを語る上で欠かせないのが、相棒チョコラータの存在です。アニメ版でチョコラータを演じたのは、大ベテランの内田直哉さん。
内田さんといえば、重厚な役どころから狂気的な悪役まで幅広くこなす名優ですが、セッコ役のKENNさんとの掛け合いは、まさに「混ぜるな危険」といった趣がありました。
収録現場でのエピソード
二人のコンビネーションは、ベテランの内田さんが若手のKENNさんをリードしつつも、お互いの出方を伺いながらエスカレートしていくような緊張感があったといいます。
特に有名なのが、チョコラータがセッコを褒めちぎる「よしよし」のシーン。あれは台本に書かれた回数以上の熱量が込められており、二人の役者魂がぶつかり合った結果生まれた名シーンです。
この二人のやり取りを最高の音質で楽しむなら、ワイヤレスイヤホンを使って、細かな息遣いや背景に流れる「地獄のような音」まで聴き取ってほしいところです。
ファンから見たセッコ役への評価と反応
SNSや掲示板などでファンの声を集めてみると、歴代どの声優さんも「外れなし」と言われるほどレベルが高いことが分かります。
- アニメ版派の意見: 「KENNさんのイメージが180度変わった。あの気持ち悪さは才能」「手のひら返しの時の声の低さに惚れた」
- ゲーム版派の意見: 「丹沢さんの荒々しい声が、スタンド能力の凶悪さとマッチしている」「下山さんのプロシュートとの演じ分けは職人芸」
このように、メディアごとに異なる解釈のセッコが提示されているため、それぞれのファンが自分の「推しセッコ」を持っているのがジョジョという作品の奥深さですね。
もし、アニメ版の映像でじっくりとその演技を堪能したい場合は、ジョジョの奇妙な冒険 黄金の風 Blu-rayを手元に置いておくと、いつでもあの狂気の世界に浸ることができます。
まとめ:ジョジョのセッコの声優は誰?アニメ・ゲーム版の歴代キャストと演技の評価を徹底解説!
ここまで、セッコを演じた声優さんたちの魅力について詳しくお伝えしてきました。
結論として、TVアニメ版のセッコ役はKENNさんであり、その演技は「狂気」と「甘え」、そして「冷酷な本性」を完璧に使い分けた、まさに神業と言えるものでした。
また、ゲーム版の丹沢晃之さんや下山吉光さんも、それぞれの作品の雰囲気に合わせた素晴らしいセッコを演じており、歴代キャスト全員が「ジョジョ」という特殊な作品世界に見事に応えていました。
セッコというキャラクターは、声が吹き込まれることで初めて、その真の不気味さと愛嬌(?)が完成したのかもしれません。次にアニメやゲームに触れる際は、ぜひ声優さんたちの細かな演技のニュアンスに注目してみてください。きっと、チョコラータならずとも「よしよし」と褒めたくなるような、素晴らしい発見があるはずです。
もっと詳しく各キャラクターのスタンド能力や設定を知りたくなった方は、公式のキャラクターブックなどをジョジョの奇妙な冒険 キャラクター図鑑で探してみるのもおすすめですよ。
あなたはどのセッコが一番お気に入りですか?それぞれの名演を比較しながら、黄金の風の物語をより深く味わってみてくださいね。

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