「ジョジョの奇妙な冒険 第3部 スターダストクルセイダース」には、個性的すぎる敵スタンド使いが次々と登場しますよね。その中でも、ファンの間で根強い人気を誇るのが、エジプト9栄神の一人、マライアとそのスタンド「バステト女神」です。
「コンセントに触れると磁石になる」という、一見すると地味でシュールな能力。しかし、物語を読み進めると、これほどまでに恐ろしく、そして「ジョセフ・ジョースター」というトリックスターを追い詰めた能力はないことに気づかされます。
今回は、麗しき刺客マライアが操るバステト女神の真の恐ろしさ、そして爆笑必至の名シーンから衝撃の結末まで、その魅力を余すことなく深掘りしていきます!
絶世の美女マライアと「バステト女神」の正体
エジプトでの旅も終盤に差し掛かった一行の前に現れたのが、銀髪(アニメ版では白髪)のクールな美女、マライアです。彼女はDIOへの忠誠心が極めて高く、その美貌とは裏腹に、狡猾で冷酷な罠を仕掛けてきます。
彼女が操るスタンド「バステト女神」は、エジプト神話に登場する猫の頭を持つ女神から名付けられました。その本体(スタンド像)は、なんと「コンセント」そのもの。このコンセントが、岩場や建物の壁など、およそ電気が通っていないであろう場所にポツンと設置されているのが始まりです。
このスタンドの最大の特徴は、直接攻撃を一切行わない「完全な罠型」であること。相手が好奇心や違和感からそのコンセントに指を触れた瞬間、死のカウントダウンが始まります。
ジョセフ・ジョースターが「おや?こんなところにコンセントが……」と触れてしまったのが運の尽き。彼の体は、見る見るうちに「強力な磁石」へと変貌してしまったのです。
避ければ避けるほど強くなる!磁力化能力の絶望的な仕組み
バステト女神の能力は、一言で言えば「触れた者を磁石にする」というシンプルなものです。しかし、その性質が極めて厄介。磁力は、発動してからの時間経過と、本体であるマライアとの距離によって、加速度的に強まっていきます。
- 初期段階:最初はポケットの中の小銭やクリップ、フォークといった軽い金属がくっつく程度。ジョセフも最初は「なんだか最近、肩がこるなあ」くらいの感覚でした。
- 中期段階:次第に周囲にある包丁、鍋、看板、自転車など、殺傷能力のある重量物が猛スピードで飛んでくるようになります。この頃には、もう自分の意思で磁力をコントロールすることは不可能です。
- 末期段階:最終的には、走行中の鉄道車両や巨大な鉄骨までもがターゲットに向かって引き寄せられます。もはや、街を歩いているだけで周囲のあらゆる金属が「弾丸」となって襲いかかってくる、回避不能の地獄と化すのです。
マライアはこの様子を遠くから眺め、自ら手を下すことなく、ターゲットが自滅していくのを楽しみます。彼女が時折見せる「脚線美」や、相手をバカにしたような不敵な笑みは、ジョジョシリーズにおける「悪のヒロイン」としての地位を不動のものにしました。
ちなみに、彼女の衣装である赤いタイトなセットアップは非常にスタイリッシュ。コスプレ界隈でも人気が高いキャラクターですね。
伝説のギャグ回?ジョセフとアヴドゥルの「磁石パニック」
バステト女神戦を語る上で絶対に外せないのが、ジョセフ・ジョースターとモハメド・アヴドゥルによる、シリーズ屈指の爆笑シーンです。
ジョセフを助けようとしたアヴドゥルもまた、バステト女神のコンセントに触れてしまい、二人揃って「磁石人間」に。お互いが強力なN極とS極になった二人は、街中で文字通り「離れられない関係」になってしまいます。
- 股間がくっつく衝撃のビジュアル:二人が必死に離れようとするものの、強力な磁力によってお互いの腰や股間がガッチリと密着。その姿は、通りすがりの街の人々から見れば「白昼堂々、公衆の面前で何をやっているんだ!」という誤解を招くには十分すぎるインパクトでした。
- エスカレーターでの絶体絶命:磁力で服のボタンがエスカレーターの隙間に吸い込まれ、首が絞められるジョセフ。シュールでありながら、実は一歩間違えれば死に至るという、荒木飛呂彦先生らしい「日常に潜む恐怖」が存分に描かれています。
この戦いは、緊迫したスタンドバトルの中に「笑い」を完璧に融合させた、第3部を代表するエピソードと言えるでしょう。
マライアの真の恐ろしさと「隠された武器」
マライアは、ただ磁石にするのを待っているだけではありません。彼女自身も、ターゲットを確実に仕留めるための準備をしています。
彼女のスカートの中には、大量のネジ、ナット、ボルト、そしてワイヤーが隠されています。これらを磁石化した相手に向かって投げつけると、ターゲット自身の磁力によって、それらの金属片は吸い寄せられるように「必中」の弾丸となります。
暗殺者としてのマライアの強さは、この「逃げ場をなくす構成力」にあります。相手が逃げれば逃げるほど磁力は強まり、立ち止まれば彼女の投げる金属片の餌食になる。ジョセフのような頭脳派でなければ、瞬時に詰んでいたであろう恐ろしいコンビネーションです。
ここで少し余談ですが、ジョジョの世界観をより深く楽しむなら、画集やフィギュアもチェックしておきたいところ。ジョジョの奇妙な冒険 画集などで、荒木先生の描くマライアの美麗なイラストを確認するのも一興です。また、作中の緊迫感を味わいたい方はジョジョの奇妙な冒険 第3部 コミックスを読み返すと、バステト女神の絶妙なパワーバランスがより理解できます。
決着!知略のジョセフが魅せた「挟み撃ち」の逆転劇
無敵かと思われたバステト女神ですが、最後はジョセフ・ジョースターの「年季の入った知略」によって幕を閉じます。
マライアは、二人が強力な磁石になっていることを利用し、鉄道の線路へと誘い込みます。巨大な列車を引き寄せさせ、圧死させようという算段でした。しかし、ジョセフとアヴドゥルは、バラバラに逃げるのではなく、あえてマライアを中央に挟むようにして「接近」しました。
お互いを引き寄せる磁力が最大になった瞬間、二人の間にいたマライアは、二人に向かって飛んできた大量の看板や車、鉄屑などの重量物に押し潰されてしまったのです。
「自分の能力に溺れた」ことが、彼女の唯一にして最大の敗因でした。全身の骨を折り、病院送り(再起不能:リタイア)となったマライア。あれほど誇りにしていた美貌が台無しになるほどの完敗でしたが、その散り際すらもどこか華やかで、読者に強い印象を残しました。
格闘ゲームでのバステト女神:プレイヤーを苦しめた「最強の設置キャラ」
原作での活躍もさることながら、カプコンから発売された対戦格闘ゲーム「ジョジョの奇妙な冒険 未来への遺産」におけるマライアもまた伝説です。
ゲーム内での彼女は、原作通り「コンセント」を地面に設置するスタイル。相手がこれを踏むたびに「磁力レベル」が上がり、最終的には画面端にいても自動的にダメージを受けるという、格ゲーの常識を覆す性能を持っていました。
「近寄らせずに磁力を上げ、じわじわと削り殺す」という戦法は、まさに原作のマライアそのもの。多くのプレイヤーが、彼女のバステト女神に翻弄され、コントローラーを握りしめたものです。
まとめ:ジョジョのバステト女神とは?マライアの能力や強さ、名シーンの総括
ジョジョの奇妙な冒険 第3部に登場したバステト女神は、単なる「磁石の能力」という枠を超え、日常の風景を恐怖に変える荒木飛呂彦先生の発想力が光るスタンドでした。
- コンセント型というユニークな外見。
- 時間が経つほど回避不能になる絶望的な磁力。
- ジョセフとアヴドゥルによる伝説のコミカルシーン。
- そして、美しき暗殺者マライアの強烈なキャラクター性。
これらが一体となり、今なお多くのファンに愛されるエピソードとなっています。
もしあなたが、改めてマライアの戦いをチェックしたいと思ったなら、アニメ版での演出も必見です。声優さんの演技が加わることで、ジョセフの焦りとマライアのサディスティックな魅力がさらに際立っています。ジョジョの奇妙な冒険 第3部 Blu-rayなどで、あの名シーンをフルカラー・フルボイスで堪能してみてはいかがでしょうか。
スタンド能力は、単純な破壊力だけが強さではありません。バステト女神のように「使い手の知略と状況」次第で、どんな強敵をも葬り去ることができる。それこそが、ジョジョという作品が30年以上にわたって私たちを魅了し続ける理由なのです。
次にコンセントを見かけたとき、もしそれがおかしな場所にあったら……。絶対に触れてはいけませんよ。それは、マライアが仕掛けた「バステト女神」かもしれませんから。
**ジョジョのバステト女神とは?マライアの能力や強さ、名シーンを徹底解説!**を最後までお読みいただきありがとうございました。あなたの好きな第3部のスタンド使いについても、ぜひ思いを馳せてみてくださいね。

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