「ジョジョの奇妙な冒険」を読んでいると、主役級のキャラクター以上に「こいつ、一体なんだったんだ……?」と頭から離れなくなる登場人物がいませんか?
圧倒的なカリスマ性を放つDIOや、不屈の精神を持つ承太郎たちの陰で、たった数話(時には数コマ)の登場ながら、読者の心に深い爪痕を残していく「マイナーキャラ」たち。彼らこそが、ジョジョという作品の奥行きを作っているといっても過言ではありません。
今回は、全人類が知るべき(?)ジョジョのマイナーキャラたちを、各部ごとにディープに紹介していきます。あなたの推しマイナーキャラがランクインしているか、ぜひチェックしてみてください。
なぜ「ジョジョ」の脇役はこれほどまでに記憶に残るのか
まず、私たちがなぜこれほどまでにジョジョのマイナーキャラに惹かれるのか、その理由を考えてみましょう。
作者の荒木飛呂彦先生は、キャラクター一人ひとりに詳細な「身上調査書」を作成することで知られています。たとえすぐに倒される敵であっても、そのキャラが何を食べて育ち、どんなコンプレックスを持ち、なぜその行動に至ったのかという「背景」が設定されているのです。
だからこそ、名前も知らないような端役の一言にリアリティが宿り、読者は「こいつ、生きてるな」と感じてしまう。そんな、奇妙で愛おしい脇役たちの世界へご案内します。
第1部・第2部:波紋時代の忘れがたい名脇役たち
物語の黎明期である第1部・第2部。まだスタンド能力が登場する前ですが、人間力の塊のようなキャラが揃っています。
勇気の本質を説いた「ポコのお姉ちゃん」
第1部で、ジョナサンたちと共に旅をする少年ポコの姉。彼女は決して戦士ではありませんが、吸血鬼化したディオの部下に対しても一歩も引かない精神力を見せました。「明日って今さ!」というポコの成長を促した彼女の存在は、ジョジョにおける「黄金の精神」の原型の一つと言えるでしょう。
究極の噛ませ犬「鋼線の(ワイアードの)ベック」
第2部で柱の男たちの配下として登場した吸血鬼。体に生えた鋭い体毛で攻撃するスタイルですが、ジョセフの機転によって一瞬で敗北。そのあまりの「小物感」と、逆に清々しいほどの負けっぷりは、ファンの間で語り草になっています。
第3部:タロットとエジプト神話に隠れた刺客たち
第3部は旅の物語。各地で刺客が襲ってきますが、中には「本体が誰だったか思い出せない」ほど個性が尖りすぎているキャラがいます。
史上最長の制裁を受けた「鋼入りの(スティーリー)ダン」
ジョジョ史上、最も「ムカつく敵」として名を馳せるのが彼でしょう。承太郎をパシリにし、散々コケにした挙句、最後には数ページにわたる「オラオラ」のラッシュを浴びる。マイナーと呼ぶには有名すぎるかもしれませんが、その「小悪党ぶり」の完成度は芸術的です。
岩に隠れた影の功労者「アラビア・ファッツ」
「太陽(サン)」のカードの暗示を持つスタンド使い。周囲の気温を70度以上に上げ、承太郎たちを絶体絶命のピンチに追い込みました。しかし、本体は岩の陰で鏡を使って隠れ、エアコン付きの車内で涼んでいたというマヌケな結末。顔すらまともに描写されない徹底したマイナーぶりが最高です。
第4部:杜王町に潜む「近所の変な人」たち
日常と非日常が隣り合わせの第4部。倒された後に改心し、町の一部として溶け込むキャラが多いのが特徴です。
鉄塔から出られない男「鋼田一豊大」
送電鉄塔を買い取り、そこで自給自足の生活を送る男。スタンド「スーパーフライ」は鉄塔そのものであり、彼自身もその中に閉じ込められています。敵意があるのかないのかよくわからない、あの飄々とした立ち振る舞いは、杜王町の奇妙さを象徴しています。
罪悪感のスペシャリスト「小林玉美」
相手の罪悪感を利用して心臓に錠前をかける「ザ・ロック」の使い手。初登場時は極悪人に見えましたが、敗北後は康一のパシリのような立場に。身長がどんどん縮んでいく描写も相まって、ジョジョにおける「負けキャラの愛嬌」を確立しました。
第5部:暗殺チームと親衛隊の熱すぎるプロ意識
第5部の敵は、目的のために命をかける「プロ」ばかり。マイナーキャラであっても、その覚悟は主人公チームに引けを取りません。
連携の美学「スクアーロ&ティッツァーノ」
サメのようなスタンド「クラッシュ」と、嘘を強制する「トーキング・ヘッド」。この二人のコンビネーションは、5部の中でも屈指の嫌らしさを誇ります。お互いを信頼し合い、最後は共に果てる姿に、敵ながら美学を感じた読者も多いはず。
ゲスの極み「チョコラータ&セッコ」
DIOですら敬遠したという、死体愛好家の元医師・チョコラータとその相棒セッコ。無差別に人々をカビさせる能力は凶悪そのもの。彼らは「マイナー」という枠を超えたインパクトがありますが、その救いようのない悪の哲学は、物語に強烈な緊張感を与えました。
第6部:監獄という閉鎖空間が生んだ異能者たち
第6部では、能力がより概念的で難解になります。そのため、キャラの行動もどこか哲学的です。
世界で最も弱いスタンドの持ち主「グッチョ」
DIOに「世界で最も弱い」と評されたスタンド「サバイバー」を植え付けられた男。本人の意志とは無関係に周囲を乱闘騒ぎに巻き込むその能力は、悲劇的でありながらどこか滑稽。彼自身の出番は短いですが、その設定のインパクトは絶大です。
自殺志願の刺客「サンダー・マックイイーン」
自分が死ぬことで相手も道連れにする「ハイウェイ・トゥ・ヘル」の使い手。エルメェスに対して「一緒に死んでください」と迫るその姿は、ジョジョ史上最も噛み合わない会話のキャッチボールとして記憶に刻まれます。
第7部以降:再起をかける者たちの「男の世界」
パラレルワールドに舞台を移した第7部以降。ここでは、脇役にも「人生の重み」が色濃く反映されています。
6秒を戻す男「リンゴォ・ロードアゲイン」
「男の世界」を追求し、正々堂々とした決闘を重んじる刺客。数話の登場ながら、ジャイロの精神的成長に不可欠な役割を果たしました。彼のストイックな生き様は、マイナーキャラの枠を超えて多くのファンに愛されています。
風船で鉄を作る「マイク・オー」
大統領のボディーガード。息を吹き込んだ風船を金属に変える「チューブラー・ベルズ」を操ります。淡々と任務を遂行し、「世界一安全だ」と口にするプロフェッショナルな姿勢が、物語の後半戦を盛り上げました。
ジョジョのマイナーキャラを楽しむための周辺アイテム
ジョジョの世界をより深く楽しむなら、原作漫画はもちろんですが、関連グッズをチェックするのも一つの楽しみです。
例えば、緻密なキャラクター造形を確認するには、ジョジョの奇妙な冒険 画集などで、荒木先生のカラー原画を隅々まで眺めてみるのがおすすめです。
また、マイナーキャラまで網羅したフィギュアシリーズ超像可動 ジョジョを集めて、自分だけの名シーンを再現するのもファンの醍醐味。
アニメで彼らの活躍を再確認したい方は、ジョジョの奇妙な冒険 Blu-rayで、声優さんたちの怪演(特に叫び声!)を堪能してみてください。
まとめ:ジョジョのマイナーキャラが教えてくれること
ここまで、多くのマイナーキャラたちを紹介してきました。彼らに共通しているのは、どんなに短い出番であっても「自分の人生を懸命に生きている」という点です。
たとえ一瞬で倒される敵であっても、そこには譲れないこだわりがあり、独自の美学があります。そんな一人ひとりの生き様を丁寧に描くからこそ、ジョジョの奇妙な冒険は、30年以上にわたって私たちを魅了し続けているのでしょう。
次に漫画を読み返す時は、ぜひメインキャラの背後にいる人物や、名前も知らないスタンド使いの行動に注目してみてください。そこにはきっと、新しい発見と「奇妙な魅力」が隠されているはずです。
以上、ジョジョのマイナーキャラを徹底網羅!強烈な個性が光る脇役の魅力と名言を完全解説でした。あなたのジョジョライフが、より豊かで刺激的なものになりますように!

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