『ジョジョの奇妙な冒険 第3部 スターダストクルセイダース』を読んでいると、どうしても気になるキャラクターがいませんか?そう、エジプト上陸直前に承太郎たちを絶望の淵まで追い詰めた刺客、ミドラーです。
原作漫画やアニメを観ただけでは、彼女の本体がどのような姿をしていたのか、最後まで明かされることはありませんでした。しかし、ファンの間では「実はシリーズ屈指の美女」として語り継がれています。
なぜ姿が見えないはずの彼女がこれほどまでに人気なのか。この記事では、ミドラーの隠された素顔の正体から、強力すぎるスタンド能力、そしてファンの間で囁かれる再登場の噂まで、その魅力を徹底的に深掘りしていきます。
原作では一度も描かれなかったミドラーの素顔という謎
ジョジョ第3部において、ミドラーは非常に特殊な立ち位置にいます。タロットカードの暗示を持つスタンド使いの中では実質的な「大トリ」を務める強敵でありながら、本体の姿が一度も画面に映らないまま退場してしまったからです。
承太郎一行が潜水艦でエジプトを目指す道中、彼女のスタンド「女教皇(ハイプリエステス)」はあらゆる場所に化けて襲いかかりました。コーヒーカップ、剃刀、果ては潜水服。密室での心理戦と、海中という逃げ場のないシチュエーションは、読者に強烈な緊張感を与えました。
しかし、戦いの決着がついたとき、判明したのは「遠く離れた場所で本体のミドラーが気絶した」という事実と、その背中や影、そして「前歯が折れた」という無残な状況報告だけ。読者の多くは「結局、どんな顔をしていたんだ?」というモヤモヤを抱えたまま、物語はエジプト上陸へと進んでいったのです。
この「見せない演出」こそが、かえって彼女の存在感を際立たせ、後のメディアミックスにおけるサプライズへと繋がっていきました。
荒木飛呂彦先生が描き下ろした「公式」の美貌
長らく謎に包まれていたミドラーの素顔ですが、ついにそのベールを脱ぐ時が来ます。それは原作の連載終了から数年後、1998年にカプコンから発売された対戦型格闘ゲームジョジョの奇妙な冒険 未来への遺産でのことでした。
このゲーム化に際し、なんと原作者である荒木飛呂彦先生本人が、ミドラーのキャラクターデザインを新たに描き下ろしたのです。そこで判明した彼女の姿は、ファンの想像を遥かに超える「超絶美女」でした。
- ベリーダンサーを彷彿とさせる、露出度の高いアラビア風の煌びやかな衣装。
- 腰まで届く艶やかな黒髪と、切れ長で妖艶な瞳。
- 顔の一部を薄いベールで覆い、ミステリアスな色気を漂わせる立ち姿。
格闘ゲームという媒体を通して、ミドラーは「声だけの刺客」から「ジョジョシリーズを代表する美女キャラ」へと昇格しました。このデザインがあまりに完璧だったため、その後のスマートフォン向けアプリやグッズ展開でも、この格闘ゲーム版のビジュアルが「公式のミドラー」として定着することになります。
もし、原作を読んだだけで彼女の印象が止まっている方がいれば、ぜひ一度そのビジュアルを確認してみてください。承太郎に「前歯を全部折られた」のがあまりに惜しまれるほどの美しさに驚くはずです。
スタンド「女教皇(ハイプリエステス)」の恐るべき汎用性
ミドラーがこれほどまでに高く評価される理由は、そのビジュアルだけではありません。彼女が操るスタンド「女教皇(ハイプリエステス)」の能力が、第3部の中でもトップクラスに凶悪だったからです。
このスタンドの真骨頂は「鉱物への同化と変身」にあります。金属、ガラス、プラスチック、さらには海底の岩石。これら無機物であれば何にでも姿を変えることができ、その硬度や質感、さらには機能までも完璧にコピーします。
潜水艦の計器に化けて一行を攪乱し、逃げ場を失わせる頭脳的な戦い方は、パワー全開のスタープラチナであっても非常に苦戦を強いられるものでした。最終的には海底の巨大な岩そのものに化け、承太郎たちを文字通り「丸呑み」にするという、スケールの大きな攻撃を仕掛けています。
「ダイヤモンドと同じ硬度の歯」で噛み砕こうとした際、承太郎が「さらに硬いパワー」でその歯を粉砕しなければ、一行の旅はあそこで終わっていたかもしれません。遠隔操作型でありながら、近距離パワー型に匹敵する「硬度」を持ち、かつ広範囲を支配できる。ミドラーは間違いなく、DIOが最も信頼を置いた刺客の一人だったと言えるでしょう。
アニメ版で見せた「徹底した演出」と豪華声優の起用
2014年に放送されたテレビアニメ版『ジョジョの奇妙な冒険 スターダストクルセイダース』でも、ミドラーの扱いは非常に丁寧でした。
アニメ制作陣は、原作の「顔を見せない不気味さ」を尊重しました。格闘ゲーム版の美女デザインが既に有名だったにもかかわらず、あえて劇中では素顔を映さず、影や後ろ姿のみを徹底。視聴者の想像力を掻き立てる演出が取られました。
特筆すべきは、その「声」です。顔が出ない役どころでありながら、キャストには実力派声優の久川綾さんが起用されました。凛としていながらも、どこか狂気を孕んだその演技は、姿が見えないからこそ「この声の主は間違いなく美女で、そして恐ろしい刺客だ」と確信させる説得力に満ちていました。
ちなみに、格闘ゲーム版では長沢美樹さんが声を担当しており、歴代の担当声優がいずれも「強い女性」を演じさせたら右に出る者はいない顔ぶれであることも、彼女のキャラクター性を強固なものにしています。
ミドラーは第3部以降に再登場するのか?
多くのファンが期待しているのが、ミドラーの「再登場」や「再評価」です。ジョジョシリーズでは、過去の敵キャラクターが後の部で重要な役割を果たしたり、スピンオフで主役を張ったりすることがあります。
しかし、結論から言うと、ミドラーが原作漫画の第4部以降に本編で再登場することはありませんでした。彼女は承太郎に敗北した後、再起不能(リタイア)となり、物語の表舞台からは姿を消しています。
それでも、彼女の影響力は作品の枠を超えて広がっています。例えば、第4部に登場する「山岸由花子」のデザインにはミドラーの面影があるという説や、スタンド能力の万能さが後の「噴上裕也(ハイウェイ・スター)」の系譜に繋がっているという考察など、ファンの間での議論は今も絶えません。
また、荒木先生が執筆した画集や、メディアミックス展開の中では、ミドラーのビジュアルは「第3部の華」として大切に扱われ続けています。公式なストーリーとしての再登場はなくとも、彼女はファンの心の中で「最強の女性スタンド使い」の一人として生き続けているのです。
承太郎との戦いで失ったものと、得たキャラクター性
ミドラーの最後を語る上で避けて通れないのが、「前歯」のエピソードです。スタープラチナによってスタンドの歯を粉砕された彼女は、フィードバックによって自分自身の前歯もすべて失ってしまいました。
この「絶世の美女が、顔の形が変わるほどのダメージを受けて敗北する」という展開は、ジョジョらしい容赦のなさを象徴しています。DIOへの強い忠誠心(あるいは恋心)を抱き、自信満々に襲いかかってきた彼女が、プライドをズタズタにされてリタイアする。このギャップこそが、ミドラーというキャラクターをより深く、印象的なものにしています。
単なる「綺麗なだけの敵」で終わらせない。敗北の無惨さすらもキャラクターの魅力に昇華させてしまう荒木マジックが、ミドラーという存在には凝縮されているのです。
ジョジョ3部のミドラーは超美人?素顔の公式デザインとスタンド能力、再登場の噂を解説!
ここまでミドラーの謎について紐解いてきましたが、いかがでしたでしょうか。
原作では声と影だけの存在だった彼女が、格闘ゲームという舞台で「荒木先生描き下ろしの美女」として生まれ変わり、今やジョジョを代表する人気サブキャラクターとなった経緯は、まさに作品の歴史そのものです。
「女教皇」という万能なスタンド能力の持ち主であり、DIOを愛し、そして承太郎という絶対的な個性に敗れ去った悲劇の美女。彼女の素顔を知った上で、もう一度第3部の海中戦を読み返してみると、また違った味わいを感じられるはずです。
ミドラーの他にも、ジョジョには語り尽くせない魅力を持つキャラクターが山ほどいます。次はどのスタンド使いの秘密を解き明かしましょうか?
ジョジョの奇妙な冒険 第3部 カラー版を片手に、彼女の活躍を改めてチェックしてみるのも面白いかもしれませんね。
ミドラーの素顔とスタンド能力についてもっと詳しく知りたい、あるいは他のキャラクターとの関連性について語り合いたいという方は、ぜひコメントなどで教えてください。あなたのジョジョ愛に溢れた考察をお待ちしています!

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