ジョジョとラッパーの意外な関係!音楽ネタの元ネタや影響を徹底解説

ジョジョ
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「おまえは今まで食ったパンの枚数を覚えているのか?」

そんなシビれる名言の数々で知られる『ジョジョの奇妙な冒険』。実はこの作品、ヒップホップ界のレジェンドやラッパーたちと、切っても切れない深い縁があるのをご存知でしょうか。

作者の荒木飛呂彦先生が無類の音楽好きであることは有名ですが、その知識はロックだけにとどまりません。作中に登場する印象的な敵キャラや、海外のトップアーティストたちがジョジョに見せる熱狂的な反応。そこには、単なる「漫画の元ネタ」という枠を超えた、魂の共鳴があるんです。

今回は、ジョジョの世界に散りばめられたラッパー由来の元ネタから、現代のヒップホップシーンに与えた衝撃まで、その「奇妙な関係」を徹底的に深掘りしていきます。


第3部から始まった!ヒップホップへのオマージュ

ジョジョの物語が世界的な広がりを見せ始めた第3部「スターダストクルセイダース」。ここで初めて、ラッパーの名前を冠した強烈なキャラクターが登場します。

その名は「ヴァニラ・アイス」。

DIOに絶対の忠誠を誓い、自らの首をはねてまで覚悟を示した暗黒のスタンド使いです。彼の名前の由来は、1990年に「Ice Ice Baby」で全米を席巻した白人ラッパー、Vanilla Iceそのもの。

当時のヒップホップシーンにおいて、彼はアイドル的な人気を誇る一方で、ハードコアなラッパーたちからはそのスタイルを疑問視されることもありました。しかし、荒木先生はあえてその名前を「最も絶望感を与える刺客」に与えたのです。このギャップこそが、ジョジョ流のセンスと言えるでしょう。

さらに、彼のスタンド名「クリーム」も、伝説的なロックバンドの名前であると同時に、ヒップホップ・グループのウータン・クランが楽曲内で「Cash Rules Everything Around Me(金がすべてを支配する)」の略称として使った言葉でもあります。

こうした「名前の引用」は、読者が音楽の世界へ足を踏み入れる入り口になっているんですね。


第5部「黄金の風」に宿るギャングスタ・ラップの精神

ジョジョの中でも特にファンの多い第5部。舞台は90年代後半のイタリアですが、ここには当時のヒップホップ黄金期の空気が色濃く反映されています。

まず注目したいのが、主人公ジョルノ・ジョバァーナが掲げる「ギャングスター(Gang-Star)」という言葉です。これ、実はヒップホップ界の至宝であるデュオGang Starrへのリスペクトだという説が非常に有力です。

第5部のキャラクターたちのプロフィールを見てみると、さらに面白い発見があります。

当時のギャングスタ・ラップを代表するアイコンたちが、物語の核となる「パッショーネ」の若者たちのバックボーンとして設定されているんです。彼らが命をかけて戦う姿は、過酷なストリートから這い上がろうとするラッパーたちのハングリー精神と重なって見えませんか?

そして極めつけは、死後も動き続ける最凶のスタンド「ノトーリアス・B.I.G.」。名前の由来となったビギーは、東海岸ラップの王として君臨しながら、24歳の若さで暗殺されました。皮肉にも、彼のアルバム『Life After Death(死後の生)』は大ヒットを記録します。

本体が消滅したあともエネルギーを吸収し、肥大化し続けるスタンドの特性は、まさに伝説のラッパーが死後に神格化されていく過程をなぞっているかのようです。


なぜ世界のラッパーたちは「ジョジョ立ち」に熱狂するのか

今やジョジョの影響力は日本国内にとどまりません。アメリカのヒップホップシーンでは、ジョジョを引用することが「最高にクールなステータス」になっています。

グラミー賞受賞ラッパーのミーガン・ジー・スタリオンは、自身のネイルやファッションにジョジョの要素を取り入れるほどのガチ勢。また、人気ラッパーのデンゼル・カリーは、リリックの中に「ジョナサン・ジョースター」や「ディオ」の名前を堂々と組み込んでいます。

なぜ、彼らはこれほどまでにジョジョに惹かれるのでしょうか。

答えは「セルフプロデュース」と「スタイルの確立」にあります。

ヒップホップにおいて最も重要なのは、既存の枠にハマらない「自分だけのスタイル」を見せつけること。ジョジョのキャラクターたちが披露する奇抜なポージング、通称「ジョジョ立ち」や、グッチとコラボレーションするほどのハイセンスなファッションは、表現者であるラッパーたちの感性と見事にシンクロしたのです。

また、「スタンド」という概念も彼らにとっては馴染み深いものでした。ステージ上でマイクを握り、別人格(オルター・エゴ)を降臨させてパフォーマンスする姿は、まさにスタンドを背負って戦う能力者そのもの。

彼らにとってジョジョは単なる漫画ではなく、自分のアイデンティティを肯定してくれる「バイブル」のような存在なのかもしれません。


荒木飛呂彦先生とラッパーの交流が形にしたキャラクター

ジョジョの物語は、現実のラッパーたちからインスピレーションを受けるだけでなく、彼らと直接交流することで新しいキャラクターを生み出すこともありました。

その代表例が、日本が誇るラップグループ「SOUL’d OUT(ソウルド・アウト)」です。

荒木先生は彼らの楽曲を絶賛しており、対談をきっかけに深い親交を築きました。その結果、第7部「スティール・ボール・ラン」には、彼らのヒット曲から名付けられたキャラクターが続々と登場することになります。

  • ウェカピポ(曲名:ウェカピポ)
  • マジェント・マジェント(曲名:Magenta Magenta)

これらは、長年洋楽から名前を借りてきた荒木先生が、日本の音楽シーンに対しても鋭いアンテナを張っている証拠です。さらに、アニメ版の第2部ではラッパーのLotus Juiceが劇中歌のラップを担当。スタイリッシュなジョジョの世界観に、ヒップホップのビートが見事に融合しました。

漫画家が音楽からインスパイアされ、その漫画を読んだアーティストが新しい音楽を作る。この創造のループこそが、ジョジョというコンテンツを30年以上も色褪せさせない魔法の正体なのです。


ジョジョとラッパーの意外な関係!音楽ネタの元ネタや影響を徹底解説のまとめ

さて、ここまで『ジョジョの奇妙な冒険』とラッパー、そしてヒップホップ文化の深い繋がりについてお伝えしてきました。

ヴァニラ・アイスから始まったオマージュの歴史は、第5部のギャングスターたちの精神性に受け継がれ、今では海外のトップラッパーたちがこぞってリスペクトを表明する文化現象へと進化しました。

荒木先生が描く「人間讃歌」の物語は、己の言葉とスタイルで世界に挑むラッパーたちの生き様と、本質的な部分で繋がっています。

もし、あなたが次にジョジョを読み返す機会があれば、ぜひ背景に流れる「元ネタ」の音楽を聴いてみてください。The Notorious B.I.G.の重厚なリズムや、2Pacの切ないリリックを感じながらページをめくれば、キャラクターたちの叫びがよりリアルに響いてくるはずです。

漫画と音楽。表現の形は違えど、そこに流れる熱い魂は同じ。ジョジョとラッパーたちの「奇妙な友情」は、これからも私たちの想像力を刺激し続けてくれるでしょう。

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