「おまえは今まで食ったパンの枚数を覚えているのか?」
そんなディオの台詞が聞こえてきそうなほど、これまでに数多くの名曲を生み出してきたアニメ『ジョジョの奇妙な冒険』。劇伴(サウンドトラック)のクオリティの高さは、もはやアニメ音楽の枠を超え、一つの芸術作品として世界中で評価されています。
近年、世界的なアナログレコード・ブームの再燃に伴い、ジョジョのサウンドトラックも次々とLP盤(レコード)化されているのをご存知でしょうか。
「デジタル配信で聴けるから十分」と思っていたファンも、あの31センチ四方の巨大なジャケットを手に取れば、その圧倒的な存在感にシビれるあこがれるゥ!はずです。
今回は、コレクターなら絶対に押さえておきたいジョジョのレコード全種類から、入手困難な限定盤の探し方、気になる中古相場まで、黄金の精神を持って徹底解説していきます。
なぜ今「ジョジョのレコード」が世界中で奪い合いになっているのか
ストリーミングサービスで手軽に音楽が聴ける時代に、なぜあえて重くてかさばるレコードが求められているのでしょうか。そこにはジョジョという作品ならではの理由があります。
まず第一に、アートワークとしての価値です。ジョジョの魅力といえば、荒木飛呂彦先生の唯一無二の絵力。レコードジャケットはCDの約4倍の面積があり、インテリアとしての破壊力が抜群です。描き下ろしイラストが使用されたジャケットを壁に飾るだけで、そこはもう「杜王町」や「ネアポリス」に早変わりします。
第二に、音の質感です。菅野祐悟氏や岩崎琢氏が手掛けるジョジョの劇伴は、オーケストラからジャズ、ロック、エレクトロまで非常に多岐にわたります。アナログ特有の太く温かみのある低音は、特に第3部の承太郎のテーマや、第5部の処刑用BGMとして名高い「il vento d’oro」を聴く際に、腹の底に響くような臨場感を与えてくれます。
そして第三に、希少性です。ジョジョのレコードは、基本的に「完全生産限定盤」としてリリースされることが多く、一度買い逃すと再販まで数年単位で待つか、プレミア価格で手に入れるしかありません。この「手に入らないかもしれない」という緊張感が、スタンド使い(コレクター)たちの闘争心を煽っているのです。
第1部から第6部まで!歴代アニメ版レコードのラインナップ
現在までにリリースされている主要なラインナップを振り返ってみましょう。主に海外レーベルのMilan Recordsや国内の公式盤などが混在していますが、どれもファン垂涎の仕上がりです。
第1部「ファントムブラッド」&第2部「戦闘潮流」
ジョジョの原点である1部と2部は、重厚なクラシックとスタイリッシュなモダンサウンドが同居しています。
海外盤では、1部と2部がセットになったカラー・ヴァイナル仕様が人気です。特に「大理石風(マーブル)」や「炎のようなスプラッター」が施された盤面は、ジョナサンとディオの宿命、そして柱の男たちとの死闘を視覚的に表現しています。
第3部「スターダストクルセイダース」
エジプトへの旅路を描いた第3部のレコードは、[Departure]と[Destination]という2つのタイトルに分かれてリリースされることが多いです。
承太郎の「やれやれだぜ」という声が聞こえてきそうなジャズ・ロック調のBGMは、アナログ盤との相性が最高です。見開きジャケット(ゲートフォールド)仕様が多く、広げるとエジプト一行が勢揃いするデザインは圧巻の一言。
第4部「ダイヤモンドは砕けない」
日常の中に潜む不気味さを描いた第4部は、ベースラインが強調された楽曲が多く、オーディオマニアからの評価も高い1枚です。
ジャケットデザインも、杜王町のシンボルマークや、作中のキーアイテムである「弓と矢」をモチーフにしたものが多く、非常にポップでオシャレな仕上がりになっています。
第5部「黄金の風」
現在、最も入手困難と言われているのがこの第5部のレコードです。
主人公ジョルノ・ジョバァーナをイメージしたゴールド(イエロー)盤や、ブチャラティのスーツを彷彿とさせるホワイト盤など、カラーバリエーションが豊富。特にメインテーマが流れた瞬間の高揚感は、レコードの針を落とした瞬間に最高潮に達します。
第6部「ストーンオーシャン」
徐倫の戦いを描いた第6部は、最新のプレス技術が投入されています。
クリアブルーの盤面や、蝶のモチーフをあしらったデザインなど、女性主人公らしい華やかさと力強さが共存しています。Netflixでの世界同時配信の影響もあり、海外でのプレスの動きが非常に早いのが特徴です。
限定カラー盤と通常盤(黒盤)は何が違うのか?
ジョジョのレコードを調べると「Color Vinyl」や「Limited Edition」という言葉が頻繁に出てきます。
通常、レコードといえば黒い色(黒盤)を想像しますが、アニメ音楽のレコードでは、キャラクターや作品の世界観に合わせて着色された「カラー盤」が主流となっています。
- カラー盤(限定盤): 赤、青、黄色、あるいは複数の色が混ざり合ったデザイン。生産数が決まっており、コレクション価値が非常に高い。
- 黒盤(スタンダード): 最も一般的な仕様。一般的にカラー盤よりも音質が安定していると言われることがあり、純粋に音を楽しみたい層に支持される。
もしあなたが投資的な価値や見た目の美しさを重視するなら、迷わずカラー盤を狙うべきです。しかし、中古市場ではカラー盤の方が圧倒的に高値で取引されるため、予算に合わせて選ぶのが賢明です。
偽物に注意!海外盤と国内盤の見分け方と入手ルート
ジョジョのレコード収集において、避けて通れないのが「輸入盤」の存在です。実は、ジョジョのLPは日本国内よりも海外(北米・欧州)で先行してリリースされたり、海外限定の豪華仕様が存在したりすることが珍しくありません。
信頼できるレーベルをチェック
公式なリリースを行っている主なレーベルは以下の通りです。
- Milan Records(アメリカ)
- Anime Limited(イギリス)
- Warner Bros. Japan(日本)
これら以外のロゴが入っている、あるいはロゴが一切ないものは「ブートレグ(海賊版)」の可能性があります。ブートレグは音質が悪く、アーティストに還元されないため、購入は控えましょう。
主な入手方法
- 国内レコードショップ: タワーレコードやディスクユニオンのアニメ・輸入盤コーナー。
- Amazon: ジョジョ レコードで検索すると、並行輸入品が見つかることがあります。
- 海外通販サイト: 本気で集めるなら「Mondo」や「Light in the Attic」といった海外の正規販売サイトから直接輸入するのも手です。
2026年最新!ジョジョのレコード中古相場とレア度
「あの時買っておけばよかった……」と後悔する前に、現在の相場感を把握しておきましょう。
現在、第5部「黄金の風」の限定カラー盤などは、定価の3倍から5倍の価格で取引されることも珍しくありません。ヤフオクやメルカリでは2万円を超えるケースも多々見受けられます。
一方、第1部や第2部のセット、第6部の比較的新しいプレスに関しては、まだ1万円前後で入手できるチャンスがあります。ただし、ジョジョのレコードは「再販」がかかった瞬間に相場が落ち着く傾向があるため、最新のリリース情報を公式SNSなどでチェックし続けることが、無駄な出費を抑えるコツです。
レコードプレーヤーを持っていないという方も、まずはレコードプレーヤー 初心者を探して、形から入ってみるのも良いでしょう。ジョジョの音楽を物理的な「盤」で所有する喜びは、一度味わうと戻れない魅力があります。
まとめ:ジョジョのレコード全種類まとめ!限定盤の入手方法や最新の再販・相場情報を徹底解説
ジョジョの奇妙な冒険という作品が持つ、時代を超越した美学。それを物理的な形として最も美しく表現しているのが、アナログレコードという媒体です。
31センチの大きなジャケットに刻まれた黄金の精神。針を落とした瞬間に鳴り響く、あの衝撃的な旋律。それらはデジタルデータでは決して味わえない、一期一会の音楽体験をもたらしてくれます。
今回ご紹介した「ジョジョのレコード」の世界は、今後も新しい部の放送やアニバーサリー企画に合わせて拡大していくことでしょう。
限定盤を追いかけるのは決して楽な道(運命)ではありませんが、その苦労の先には、お気に入りの椅子に座って、レコードを聴きながら「最高に『ハイ!』ってやつだぜ」と叫びたくなるような至福の時間が待っています。
あなたも、自分だけの「運命の1枚」を求めて、レコードショップという名の迷宮へ足を踏み入れてみてはいかがでしょうか。

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