「ジョジョの奇妙な冒険」という名前を聞いたことがない人は、今の日本にはほとんどいないかもしれません。独特のポーズ、心に突き刺さる名セリフ、そして手に汗握る知略戦。でも、いざ自分も読んでみよう、観てみようと思った時に必ずぶつかる壁があります。
「一体、この物語は何年から始まったの?」
「部が多すぎて、どこから手を付ければいいかわからない!」
そんな悩みを持つあなたのために、今回はジョジョの歴史を徹底的に紐解いていきます。1980年代から令和の現在まで続く、壮大な黄金の精神の系譜を一緒に辿ってみましょう。
始まりは1880年代のイギリスから!ジョジョの歴史の第一歩
ジョジョの奇妙な冒険が産声を上げたのは、今から30年以上も前のこと。1986年12月に発売された「週刊少年ジャンプ」1987年1・2合併号から連載がスタートしました。著者の荒木飛呂彦先生が描き出す世界は、当時の漫画界でも異彩を放っていました。
物語の幕開けとなる第1部「ファントムブラッド」の舞台は、19世紀末のイギリス。西暦でいうと1888年から1889年にかけての物語です。貴族の跡取り息子であるジョナサン・ジョースターと、貧民街からのし上がろうとする野心家ディオ・ブランドー。この二人の数奇な運命が、全ての始まりでした。
当時は「吸血鬼」や「波紋」というキーワードを軸に、正統派のホラー・アクションとして描かれていました。この「1880年代」という設定が、後に100年以上の時を超える因縁の種となるのですから、構成の緻密さには驚かされるばかりです。
世代を超えて受け継がれる「部」ごとの時系列まとめ
ジョジョの最大の特徴は、主人公が交代しながら物語が進んでいく「大河群像劇」である点です。第1部から第9部まで、それぞれの連載時期と作中の舞台設定を整理してみましょう。
- 第1部:ファントムブラッド連載:1987年頃舞台:1888年(イギリス)初代ジョジョ・ジョナサンと宿敵ディオの出会い。
- 第2部:戦闘潮流連載:1987年〜1989年舞台:1938年(アメリカ・ヨーロッパ)ジョナサンの孫、ジョセフ・ジョースターが「柱の男」たちと戦う冒険活劇。
- 第3部:スターダストクルセイダース連載:1989年〜1992年舞台:1987年(日本からエジプトへ)シリーズの代名詞「スタンド」が登場。空条承太郎が100年の眠りから覚めたDIOを倒す旅に出ます。
- 第4部:ダイヤモンドは砕けない連載:1992年〜1995年舞台:1999年(日本の杜王町)ジョセフの隠し子、東方仗助が町に潜む殺人鬼を追う日常系サスペンス。
- 第5部:黄金の風連載:1995年〜1999年舞台:2001年(イタリア)DIOの息子でありながらジョースターの心を持つジョルノ・ジョバァーナが、ギャングのスターを目指す熱い群像劇。
- 第6部:ストーンオーシャン連載:2000年〜2003年舞台:2011年(アメリカ・フロリダ)承太郎の娘、空条徐倫が刑務所を舞台に陰謀へ立ち向かいます。ここで物語は一つの大きな区切りを迎えます。
- 第7部:スティール・ボール・ラン連載:2004年〜2011年舞台:1890年(アメリカ大陸横断レース)ここから掲載誌が「ウルトラジャンプ」へ移籍。パラレルワールド的な新しい世界観での物語が始まります。
- 第8部:ジョジョリオン連載:2011年〜2021年舞台:2011年頃(現代の杜王町)記憶喪失の青年、東方定助が自分の正体を探るミステリー仕立ての物語。
- 第9部:The JOJOLands連載:2023年〜現在舞台:現代(ハワイ)ジョディオ・ジョースターが、大富豪になることを目指す最新作です。
こうして見ると、連載開始から35年以上が経過していることに改めて驚きます。まさに親子三代、いやそれ以上の年月をかけて紡がれている作品なのです。
アニメはいつから?初心者におすすめの視聴順
漫画の歴史が長い分、「アニメから入りたい」という方も多いでしょう。ジョジョのTVアニメシリーズが本格的に始動したのは2012年のことです。
実はそれ以前にもOVA版などは存在していましたが、原作を忠実に、かつ現代のクオリティで映像化したのは2012年の「1st Season」からです。アニメを観る順番については、以下の流れが最もスムーズです。
- 2012年放送:1st Season(第1部・第2部)まずはここから。物語の根源を知ることで、後の展開に深みが出ます。
- 2014年放送:2nd Season(第3部:スターダストクルセイダース)ジョジョ人気を不動のものにしたスタンドバトルの真髄を味わえます。
- 2016年放送:3rd Season(第4部:ダイヤモンドは砕けない)少しテイストが変わり、ポップな色使いと緊張感あるミステリーが楽しめます。
- 2018年放送:4th Season(第5部:黄金の風)圧倒的な作画クオリティと、キャラクターたちの覚悟に涙するファンが続出しました。
- 2021年配信:5th Season(第6部:ストーンオーシャン)父と娘の絆、そして衝撃のラストまでを一気に駆け抜けます。
もし、あなたが「全部観る時間がない!」というのであれば、まずは第3部から観てみるのも一つの手です。スタンドという概念が確立される部なので、現代のアニメファンにも馴染みやすいはず。ただ、第1部から観ておくと、第3部のラストバトルの感動が100倍になることだけは保証します。
外出先でもスマホでじっくりアニメを観たいという方には、画面の綺麗なiphoneなどのデバイスがあると、独特の色使いをより鮮明に楽しめるかもしれませんね。
なぜこれほどまでに長く愛され続けているのか
1987年から続くこのシリーズが、なぜ令和の今でも古びないのか。その理由は、荒木先生の「進化し続ける姿勢」にあります。
ジョジョの絵柄は、部を追うごとに大きく変化しています。初期の劇画調から、中期のスタイリッシュなファッション誌のような雰囲気、そして近年の芸術的な筆致。常に「新しいもの」を取り入れようとする探究心が、読者を飽きさせません。
また、敵キャラクターの魅力も欠かせません。ただ悪いだけでなく、彼らなりの哲学や論理を持って行動している。だからこそ、主人公たちが勝利した時のカタルシスが凄まじいのです。読者は単にバトルを観ているのではなく、彼らの「生き様」を観ていると言っても過言ではありません。
漫画を手元に置いて何度も読み返したいという方は、ジョジョの奇妙な冒険 文庫版などのセットをチェックしてみるのも良いでしょう。一気に揃えると、その圧倒的なボリュームに背筋がゾクゾクすること間違いなしです。
ジョジョは何年から連載開始?歴代シリーズの順番と時系列、アニメを見る順を徹底解説!:まとめ
さて、ここまでジョジョの長い歴史と時系列についてお話ししてきました。
「ジョジョは何年から連載開始?」という問いの答えは1987年(厳密には1986年末発売の号)でした。それから現在に至るまで、私たちは「人間讃歌」という一貫したテーマを見せ続けられています。
初めてこの世界に足を踏み入れるなら、まずはアニメの第1部から、あるいは今一番話題の最新第9部を追いつつ、過去の物語を遡るという楽しみ方もアリです。どんな順番で入ったとしても、ジョジョの世界はあなたの好奇心を裏切ることはありません。
長い連載の歴史を振り返りながら、お気に入りの部を見つけてみてください。そして、自分の中に眠る「黄金の精神」を呼び覚ましてみてはいかがでしょうか。きっと、日常の景色が少しだけ違って見えるはずですよ。

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