『ジョジョの奇妙な冒険』を読み進めていく中で、誰もが一度は衝撃を受け、そして混乱するのが第6部「ストーンオーシャン」の結末ではないでしょうか。
プッチ神父の能力によって世界が「一巡」し、私たちが愛した空条承太郎や徐倫たちがどうなってしまったのか。そして、第7部「スティール・ボール・ラン」以降に登場する、かつてのキャラクターに似た人物たちは一体何者なのか。
今回は、ファンなら必ず押さえておきたい「一巡後の世界」の仕組みと、新世界で生まれ変わったキャラクターたちの正体について、徹底的に解説していきます。
宇宙が一巡するとはどういうことか?プッチ神父の目指した「天国」
まず整理しておきたいのが、第6部のラストで起きた現象の正体です。プッチ神父のスタンド「メイド・イン・ヘブン」は、生物以外の時間を無限に加速させる能力でした。
時間が加速しきった宇宙は終焉を迎え、新たな宇宙として再誕生します。これが「一巡」です。
プッチ神父が目指したのは、全人類がこれから起こる自分の運命をあらかじめ体験し、「覚悟」を持って生きる世界でした。しかし、加速の途中でプッチ神父がエンポリオに敗北し死亡したことで、宇宙は神父の意図しない形へと再構成されることになります。
その結果生まれたのが、プッチ神父という「邪悪な因縁」が存在しない新しい世界です。
6部ラストに登場する「アイリーン」たちの正体
物語の終盤、グリーン・ドルフィン・ストリート刑務所での激闘を終えたエンポリオの前に、見慣れた、でもどこか違う面々が現れます。
アイリーン(空条徐倫の魂を継ぐ者)
最も注目すべきは、徐倫によく似た女性「アイリーン」です。彼女は見た目こそ徐倫そのものですが、名前が異なります。
これは、プッチ神父が存在しない世界になったことで、ジョースター家が「ディオ(およびその信奉者)」との戦いの運命から解放されたことを意味しています。アイリーンには左肩に星のアザがありますが、彼女はもはや「囚人」ではなく、父親との関係も良好な幸せな女性として描かれています。
アナキス(アナスイの面影を持つ男)
アイリーンの恋人として登場するのがアナキスです。一巡前のアナスイは、愛に飢えた殺人鬼という危うい側面を持っていましたが、新世界のアナキスは非常に穏やかで、アイリーンとの結婚を彼女の父親に許してもらおうとする好青年として描かれています。
エルメェスやウェザーに似た人物たち
彼らも同様に、一巡前の過酷な運命(姉の死や、実の兄との悲劇的な再会など)を背負っていない状態で存在しています。
ここで重要なのは、彼らは一巡前の記憶を持っていないものの、その「魂」や「絆」は確実に引き継がれているという点です。大雨の中でヒッチハイクをする彼らが自然と集まっていく様子は、血の運命を超えた結びつきを感じさせます。
第7部『SBR』以降のキャラは一巡後とどう関係している?
よくある誤解として、「第7部のジョニィは、第6部のラストで生まれたアイリーンたちの世界の先にある姿なのか?」という疑問があります。
結論から言うと、第7部以降は「アイリーンたちの世界」ともまた異なる、完全にリセットされたパラレルワールドとして描かれています。いわば、ジョジョという物語を新しい視点で再構築した「新章」です。
ここからは、旧作の面影を持ちつつ、全く新しい魅力を放つキャラクターたちを見ていきましょう。
ジョニィ・ジョースター(ジョナサン・ジョースターの再構築)
第7部の主人公ジョニィは、第1部のジョナサンと同じフルネームを持ちます。しかし、その性格は対照的です。
高潔な紳士だったジョナサンに対し、ジョニィは元天才騎手でありながら自惚れによって下半身不随となり、どん底から這い上がろうとする「漆黒の意志」を持つ青年です。彼が手にするのは波紋ではなく、爪を回転させて撃ち出すスタンド能力です。
ディエゴ・ブランドー(ディオ・ブランドーの再構築)
第1部の宿敵ディオに対応するのがディエゴ(愛称:Dio)です。彼は吸血鬼にはなりませんが、他者を恐竜化させる、あるいは自らが恐竜になる「スケアリー・モンスターズ」というスタンドを操ります。
貧困から這い上がり、頂点を目指すハングリー精神は共通していますが、より知略に長けた競馬界の貴公子として描かれています。ちなみに、物語の終盤にはジョジョの奇妙な冒険 第7部のファンが熱狂する「あの能力」を持つディエゴも登場します。
ジャイロ・ツェペリ(ツェペリ家の魂)
ジョニィの相棒であるジャイロは、第1部のウィル・A・ツェペリや第2部のシーザー・ツェペリの役割を併せ持っています。鉄球の「回転」という技術を駆使し、ジョニィを導く師匠であり、無二の親友。彼の生き様は、まさにツェペリ家の「受け継がれる精神」そのものです。
第8部『ジョジョリオン』における驚きの配役
舞台は現代の杜王町へ移りますが、ここでも第4部のキャラクターを彷彿とさせる人物たちが登場します。
東方定助(空条承太郎と吉良吉影の融合?)
第8部の主人公・定助は、記憶喪失の青年として現れます。彼の正体は、ある二人の人物が「等価交換」によって融合した存在です。
その一人が「吉良吉影」であり、もう一人が「空条仗世文(くじょう じょせふみ)」です。セーラー服のような意匠や、圧倒的な強さは承太郎を、爆発を操る能力の片鱗は吉良を連想させますが、全く新しいヒーロー像を確立しています。
吉良吉影(新世界バージョン)
第8部の吉良吉影は、第4部の殺人鬼とは全くの別人です。彼はジョースターの血を引く医者であり、母を救うために命をかける正義の心を持った人物として描かれています。
広瀬康穂(広瀬康一の対応キャラ)
定助を支えるヒロイン・康穂は、第4部の広瀬康一に対応するポジションです。スタンド「ペイズリー・パーク」は、目的地まで導く索敵・解析能力に長けており、康一のような「優しさと芯の強さ」を兼ね備えています。
最新作『The JOJOLands』と岸辺露伴の謎
現在連載中の第9部『The JOJOLands』では、なんとあの「岸辺露伴」が登場し、大きな話題となりました。
露伴は一巡前の世界(第4部)にも存在していましたが、第9部に登場する露伴も、見た目や性格、スタンド能力「ヘブンズ・ドア」までほぼ同じです。
荒木飛呂彦先生は「露伴はどの世界でも露伴として存在している」といった趣旨の発言をされています。一巡という宇宙の法則さえも、彼の締め切りへの執念や漫画家としてのプライドは超越してしまうのかもしれません。
もし、これからジョジョを読み直すのであれば、岸辺露伴は動かないなどのスピンオフ作品をチェックしておくと、この「変わらない露伴」の魅力をより深く理解できるはずです。
まとめ:ジョジョの一巡後キャラ一覧!6部結末のその後と7部・8部登場人物の正体
ここまで、第6部の結末から第7部以降の新世界におけるキャラクターの変化について解説してきました。
一巡後の世界で、徐倫がアイリーンという名になり幸せを掴んだこと。そして第7部以降、ジョナサンやディオが新しい設定で「再誕」したこと。これらは単なるリセットではなく、「魂の形は変わっても、人間が持つ輝きは普遍である」という作品のテーマを象徴しています。
名前や設定が変わっても、私たちはそこにジョースターの血統を感じ、ツェペリの献身に涙し、ブランドーの野心に震えます。
今回紹介したキャラクターたちの繋がりを意識しながら、もう一度ジョジョの奇妙な冒険を読み返してみてください。きっと、一巡前には気づかなかった新しい発見や感動が、そこには待っているはずです。
ジョジョの一巡後キャラ一覧!6部結末のその後と7部・8部登場人物の正体を徹底解説、いかがでしたでしょうか。この深い世界観を理解することで、あなたのジョジョライフがより充実したものになれば幸いです。

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