ジョジョの作画変遷を徹底解剖!なぜ絵柄が変わる?アニメの評価や神回も詳しく解説

ジョジョ
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「ジョジョの奇妙な冒険」を読み始めた時、誰もが一度は「これ、本当に同じ作者が描いているの?」と驚愕したのではないでしょうか。1部のムキムキな肉体美から、最新シリーズのファッショナブルで芸術的な等身まで、その変遷はもはや漫画の枠を超えたひとつの「美術史」と言っても過言ではありません。

今回は、荒木飛呂彦先生がなぜこれほどまでに絵柄を変化させてきたのか、その裏にある哲学や、アニメ版ジョジョの奇妙な冒険での作画のこだわり、ファンの間で語り継がれる神回までを徹底的に深掘りしていきます。ジョジョ立ちのルーツやアニメ制作陣の愛が詰まった表現の秘密に迫りましょう。

荒木飛呂彦先生の画風が劇的に変化した理由と4つのフェーズ

ジョジョの原作を語る上で避けて通れないのが、シリーズを追うごとに進化し続ける絵柄です。これは単なる技術の向上ではなく、荒木先生がその時々に追求していた「美の理想形」が反映されています。大きく分けると、以下の4つのフェーズに分類できます。

  • 第1部・第2部:劇画とマッスル・ビューティーの時代1980年代のジャンプ黄金期、主流だったのは『北斗の拳』に代表されるような、圧倒的な筋肉量で強さを表現するスタイルでした。当時のジョジョも、ルネサンス期の彫刻のような筋肉隆々の肉体が特徴です。この頃の荒木先生は「強さ=肉体の大きさ」という記号をストレートに表現していました。
  • 第3部:スタリッシュな劇画への移行期スタンド能力が登場した第3部では、肉体美は維持しつつも、線がより洗練され始めます。キャラクターのファッションにもこだわりが見え始め、後の「ジョジョ立ち」へと繋がる独特なポージングが強調されるようになりました。
  • 第4部〜第6部:スリムでファッショナブルな変革期ここが最も大きな転換点です。第4部の中盤から、キャラクターの等身が急激にスリムになり、顔の輪郭もシャープになります。荒木先生は「筋肉だけで強さを表す時代は終わった」と語っており、知略や精神力で戦うスタンドバトルの性質に合わせ、しなやかでファッショナブルな造形へとシフトしました。ヴェルサーチやクリスチャン・ディオールといったハイブランドのファッション誌の影響が色濃く出始めたのもこの時期です。
  • 第7部以降:青年誌への移籍と「芸術」への到達掲載誌をウルトラジャンプに移してからは、もはや「漫画」というより「アート」の領域に達しています。唇の厚みや鼻のライン、瞳の描き込みが非常に繊細になり、リアリティと幻想が入り混じった独自の写実主義を確立しました。

アニメ版ジョジョが守り抜いた「原作再現」と独自演出の凄み

アニメ化にあたって、制作会社のdavid productionが最もこだわったのが「原作の味をどう動かすか」という点でした。ジョジョのアニメが他の作品と一線を画しているのは、作画のクオリティだけでなく、視覚的な演出にあります。

  • 描き込み量の多さとキャラクターデザインジョジョの絵は線が非常に多く、アニメーションにするには不向きなデザインです。しかし、アニメ版では部ごとにキャラクターデザイナーを変更し、その部ごとの原作のタッチを忠実に再現しました。第1部では重厚な線を、第5部では艶やかで色気のある線をといった具合に、あえて統一しないことで原作の変遷をリスペクトしています。
  • 「色化け」という画期的な演出原作のカラー原稿では、空が黄色だったり、肌が紫だったりと、感情の昂りに合わせて色が変化します。アニメでもこの「色化け」を積極的に採用。作画の良し悪しを超えて、視聴者の感情を揺さぶる独自の色彩設計がなされています。
  • 擬音の文字化「ゴゴゴゴゴ」「メメタァ」といったジョジョ特有の擬音を、音だけでなく「文字」として画面に出現させる演出。これは作画の一部として機能しており、静止画としての漫画の迫力を動画の中に封じ込めることに成功しています。

視聴者が選ぶ「作画の神回」とアニメ制作の舞台裏

ジョジョのアニメシリーズには、ファンが「映画並みのクオリティ」と絶賛する神回がいくつも存在します。これらは作画監督やアニメーターの執念が結実した瞬間です。

  • 第3部 最終決戦:空条承太郎 vs DIO時が止まった世界での死闘。エフェクトの豪華さはもちろん、一撃一撃の重みが伝わる作画は圧巻です。特にロードローラーを叩きつけるシーンの迫力は、今なお語り草になっています。
  • 第5部 第28話:アバッキオの最期イタリアの美しい風景と、キャラクターの悲痛な表情。夕暮れ時の光の当たり方や、砂浜の質感まで徹底的に描き込まれており、物語の悲劇性をより一層高めていました。
  • 第6部 最終決戦:メイド・イン・ヘブン加速する時間の中で崩壊していく世界の描写。3DCGと手描き作画が見事に融合し、宇宙規模のスケール感を表現し切りました。

一方で、放送当時には「作画崩壊ではないか」と物議を醸したシーンもありました。特に第4部はキャラクターデザインがそれまでと大きく変わったため、遠景の作画が簡略化された際にファンから厳しい声が上がったこともあります。しかし、これらはジョジョの奇妙な冒険 Blu-ray版で見事に修正されており、制作陣のプライドが垣間見えます。

荒木飛呂彦が描く「人体解剖学」とイタリア美術の影響

なぜジョジョの作画は、これほどまでに私たちの心を掴むのでしょうか。その理由は、荒木先生が独学で学んだ人体解剖学と、イタリア・ルネサンス美術への深い造詣にあります。

  • ミケランジェロへの心酔荒木先生はイタリアを訪れた際、ミケランジェロの彫刻に衝撃を受けました。キャラクターが不自然なほどに体を捻っている「ジョジョ立ち」は、実はルネサンス期の彫刻や絵画に見られるポージング(コントラポスト)を現代風にアレンジしたものです。
  • ファッション誌とのシンクロ荒木先生は『VOGUE』などのモード系雑誌を愛読しており、キャラクターの服装や立ち姿にそのエッセンスを反映させています。単に「強い奴」を描くのではなく、「美しい奴」を描こうとする姿勢が、唯一無二の作画スタイルを生み出したのです。

未来へ続くジョジョの作画!第9部「The JOJOLands」の現在地

現在連載中の第9部『The JOJOLands』では、これまでの集大成とも言える画風が披露されています。ハワイを舞台にした今作では、これまでの芸術的なタッチに、現代的なストリートファッションの要素が加わり、さらに進化を遂げています。

  • カラー版の美しさデジタル技術の向上により、公式サイトやアプリで読めるカラー版のクオリティも劇的に上がっています。荒木先生の指定した独特の配色が、デジタルの鮮やかな色彩で見事に再現されており、モノクロ版とはまた違った感動を味わえます。
  • 次なるアニメ化への期待第7部『スティール・ボール・ラン』以降は、馬の描写など作画的な難易度が飛躍的に上がります。これをアニメでどう表現するのか、ファンは期待と不安を抱きながら待っていますが、これまでの実績を考えれば、きっと想像を超える映像を見せてくれるはずです。

ジョジョの作画変遷を徹底解剖!なぜ絵柄が変わる?アニメの評価や神回も詳しく解説

「ジョジョの奇妙な冒険」の作画は、単なる絵のスタイルの変更ではなく、作品のテーマである「人間讃歌」を視覚的に表現するための進化そのものです。1部の筋肉は「生命の力強さ」を、5部の繊細さは「運命に抗う美しさ」を、そして7部以降の芸術性は「世界の深淵」を映し出しています。

これからジョジョを読み始める方も、久しぶりに再読する方も、この作画の変遷に注目してみてください。荒木飛呂彦先生がそれぞれの時代で何を美しいと感じ、何を伝えようとしていたのかが、一本一線の描き込みから伝わってくるはずです。アニメ版でその迫力を体感するなら、まずはジョジョの奇妙な冒険 DVDや配信サービスで、お気に入りの部をチェックしてみてくださいね。

次は、あなたが選ぶ「最高の作画回」をぜひ見つけてみてください。きっと、一度見ただけでは気づかなかった細かなこだわりに出会えるはずです。

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