『ジョジョの奇妙な冒険』第8部『ジョジョリオン』。シリーズ最長の連載期間を経て完結した本作ですが、「正直、登場人物の関係性が複雑すぎて追いきれなかった」「あのキャラのスタンド能力って結局どういうこと?」と感じている方も多いのではないでしょうか。
物語の舞台は、第4部と同じく宮城県S市杜王町。しかし、震災後に突如現れた「壁の目」や、謎の果実「ロカカカ」、そして人間とは異なる生態を持つ「岩人間」の存在が、物語をミステリアスで予測不能なものにしています。
この記事では、物語の核心に迫る主要キャラクターたちのプロフィールやスタンド能力、そして彼らが抱える「呪い」の正体について、初心者から熱狂的なファンまで納得のいく形で徹底的に深掘りしていきます。読み終える頃には、ジョジョリオンという巨大なパズルのピースが、パチリと音を立てて組み合わさるはずです。
記憶なき主人公と運命を共にする仲間たち
物語は、ひび割れた土の中から一人の全裸の青年が発見されるところから動き出します。彼は何者で、なぜそこにいたのか。その謎を解き明かす旅がジョジョリオンのメインテーマです。
東方 定助(ひがしかた じょうすけ)
本作の主人公。帽子を脱ぐと、頭部に奇妙な接合の跡があり、眼球や舌、そして睾丸が「2人分」存在する特殊な肉体を持っています。その正体は、吉良吉影と空条仗世文が「壁の目」の付近で新ロカカカの実を食べ、等価交換によって融合した姿です。
- スタンド:ソフト&ウェット(柔らかくてそして濡れている)胸の錨の紋章から「シャボン玉」を放ちます。このシャボン玉は、触れたものから「何か」を一時的に奪う能力を持っています。例えば、床から「摩擦」を奪って滑りやすくしたり、人間から「視力」を奪ったりと、応用範囲が極めて広いのが特徴です。
- 覚醒する真の能力物語終盤、このシャボン玉の正体が「高速回転する細い糸」であることが判明します。この世に存在しないほど細い糸が回転しているため、この世の理(物理法則や厄災)を無視して突き進む「ゴー・ビヨンド(越えて行く)」という無敵の攻撃へと進化を遂げました。
広瀬 康穂(ひろせ やすほ)
定助を土の中から助け出し、彼に「定助」という名前を与えたヒロインです。物語を通じて定助を精神的に支え、時には命がけで情報収集を行います。
- スタンド:ペイズリー・パーク「目的地へ導く」能力です。地図アプリや防犯カメラ、パソコンなどの電子機器に潜り込み、定助たちが進むべき最適なルートや必要な情報を提示します。直接的な戦闘力は低いものの、現代の情報化社会においては最強クラスのサポート能力を誇ります。
豆銑 礼(まめずく らい)
東方憲助の信頼を得ている植物鑑定人で、物語中盤から合流する重要な協力者です。スキー場のリフトの上で生活するという変わり者ですが、鑑定人としての知識と戦闘センスは超一流です。
- スタンド:ドギー・スタイル自分の肉体を「紐」のように解く能力です。解いた紐の長さによって射程距離が伸び、高い場所への移動や、紐を回転させてドリルのように突き刺す攻撃も可能です。
謎に満ちた「東方家」の人々
定助を引き取った東方家は、フルーツの輸入販売を営む名門ですが、一族には「長男が10歳になると皮膚が岩のように固まって死ぬ」という不可解な病、すなわち「呪い」が代々受け継がれています。
東方 憲助(ひがしかた のりすけ)
東方家の4代目当主。定助の中に「呪いを解く鍵」があると考え、彼を家族として迎え入れます。一見お調子者ですが、家族を守ろうとする意思は誰よりも強い父親です。
- スタンド:キング・ナッシング「臭い」を可視化し、それをジグソーパズルのピースのような形で再現する能力です。ターゲットの足取りを正確に追跡することに特化しています。
東方 常敏(ひがしかた じょうびん)
憲助の長男。本作における「もう一人の主人公」とも言える複雑な立ち位置の人物です。「毎日が夏休み」という信条を持ち、家族の呪いを解くために、父とは異なる過激な手段(岩人間との取引)を選びます。
- スタンド:スピード・キング特定の箇所に「熱」を蓄積させる能力です。対象に触れるだけで急激な温度上昇を引き起こし、血管を破裂させたり、脳を熱したりして瞬時に無力化します。
東方 常秀(ひがしかた じょうしゅう)
東方家の次男。康穂に執着しており、定助を敵視するコミカルかつ自分勝手なキャラクターです。
- スタンド:ナット・キング・コール対象にネジとナットを出現させます。ネジを外すと肉体や物体がバラバラになり、逆に別のもの同士をネジで繋ぎ合わせることも可能です。
東方 大弥(ひがしかた だいや)
東方家の次女。目が不自由ですが、その分感覚が鋭いです。定助に恋心を抱き、彼を自分のものにしようと画策しました。
- スタンド:カリフォルニア・キング・ベッドちゃん相手が「ルール」を破った際、その相手の記憶をチェスの駒の形にして奪う能力です。
人類に擬態する天敵「岩人間」と「院長」
本作の真の敵は、人間によく似ているが炭素ではなくシリコン(ケイ素)をベースにした肉体を持つ「岩人間」と呼ばれる生命体です。彼らは感情が乏しく、合理性と利益のために動きます。
透龍(とおる)
物語の最終盤で正体が明かされる、本作のラストボスです。康穂の元恋人として現れ、TG大学病院の研修医として潜伏していました。新ロカカカを独占し、不老不死に近い医療ビジネスで世界を支配しようと目論みます。
- スタンド:ワンダー・オブ・U(ワンダー・オブ・ユー)「厄災」を操る、ジョジョ史上最凶クラスの能力です。彼、あるいは彼の分身である「院長(明負悟)」を「追跡しようとする意志」を持った者に対し、周囲のあらゆる事象が「厄災」となって襲いかかります。雨粒が弾丸のような威力を持ったり、タバコの煙が肺を切り裂いたりするなど、近づくことすら不可能な理不尽な防御能力です。
八木山 夜露(やぎやま よつゆ)
定助が最初に対峙した岩人間。建築家として東方家に近づいていました。
- スタンド:アイ・アム・ア・ロック触れた対象に「引力」を発生させ、周囲にある特定の物質(植木鉢やボルトなど)を一箇所に集めて押し潰す能力です。
ダモ環(だも たまき)
クリーニング店を営む岩人間。東方家に潜入し、一家を全滅寸前まで追い込みました。
- スタンド:ビタミンC指紋を付けた対象を「ドロドロの液体状」に柔らかくする能力です。柔らかくなった人間は自重を支えることすらできず、百円玉が突き刺さるほど無防備になります。
吉良吉影と空条仗世文:融合前の二人
定助が生まれる前の物語として欠かせないのが、この二人の存在です。
吉良 吉影(きら よしかげ)
第4部の殺人鬼と同姓同名ですが、こちらは「船医」であり、ホリー・ジョースターの息子です。冷徹に見えて母を救いたいという一途な思いを抱いていました。
- スタンド:キラークイーン爆発するシャボン玉を放つ能力。さらに自動追跡型の小型爆弾「シアーハートアタック」を複数操ることができます。
空条 仗世文(くうじょう じょせふみ)
幼い頃、ホリーに命を救われた経験を持つ青年。彼女への恩返しとして、吉良のロカカカ強奪計画に協力します。
- スタンド:ソフト&ウェット定助のスタンドの原型。この時はまだ、物理的なものを「奪う」性質が強いデザインでした。
物語を象徴するキーワードとアイテム
ジョジョリオンの物語を深く理解するために、以下の要素は外せません。
- ロカカカの実食べると「等価交換」が起きる謎の果実。体の悪い部分を治す代わりに、別の健康な部位が岩化(石化)して失われます。
- 新ロカカカ吉良と仗世文が偶然作り出した変異種。通常のロカカカと異なり、「2人の人間の間で等価交換」を行う性質を持ちます。これが定助誕生のきっかけとなりました。
- 壁の目震災後に杜王町に現れた隆起した土地。この付近で物体を埋めると、それらが融合したり一部が入れ替わったりする現象が起きます。
ジョジョの物語をより鮮明な画質で楽しみたい方は、タブレット端末などの大きな画面での閲覧がおすすめです。iPadのようなデバイスがあれば、荒木飛呂彦先生の緻密な描き込みを隅々まで堪能できるでしょう。
ジョジョ8部キャラを徹底解説!ジョジョリオンの全主要登場人物と能力を網羅紹介:まとめ
ここまで『ジョジョリオン』の主要キャラクターと、その複雑なスタンド能力について詳しく解説してきました。
第8部は、これまでのシリーズ以上に「血の宿命」と「家族の愛」、そして「理不尽な運命(厄災)にどう立ち向かうか」を深く掘り下げた物語です。定助が最後に手にした「見えない回転」の力は、私たちが現実世界で直面する不条理を打破する希望の象徴のようにも感じられます。
一度読んだだけでは理解しきれなかった関係性も、キャラクターそれぞれの動機(特に東方常敏の家族愛や、透龍の虚無感など)に注目して読み返すと、全く新しい発見があるはずです。
もし、この記事を読んで改めて第8部を最初から読み返したくなったなら、ぜひ電子書籍などを活用して、杜王町の謎に再び足を踏み入れてみてください。そこには、何度読んでも色褪せない「黄金の精神」と、新たな「等価交換」の物語が待っています。
ジョジョ8部キャラを徹底解説!ジョジョリオンの全主要登場人物と能力を網羅紹介を最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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