ジョジョ 誤植15選!「何をするだァー」など伝説のセリフや修正理由を徹底解説

ジョジョ
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荒木飛呂彦先生が描く唯一無二の世界観、ジョジョの奇妙な冒険。その魅力は、スタイリッシュな絵画的表現や予測不能な「スタンド」能力だけではありません。実は、ファンの間で愛着を持って語り継がれている「誤植」こそが、ジョジョという作品の人間臭さや熱量を象徴しているといっても過言ではないのです。

週刊連載という過酷な戦場から生まれた、伝説的な誤植の数々。なぜそれらは生まれ、どのように修正され、あるいは語り継がれてきたのか。今回は、特に有名な15の事例をピックアップして、その背景にあるドラマを深掘りしていきます。


ネットミームの原点「何をするだァーッ!」の衝撃

ジョジョの誤植を語る上で、絶対に外せないのが第1部「ファントムブラッド」の主人公、ジョナサン・ジョースターのセリフです。

  • 「何をするだァーッ!」の背景ディオがジョナサンの愛犬ダニーを蹴り飛ばした際、激昂したジョナサンが放った一言。本来は「何をするんだーッ!」となるはずが、なぜか「だ」と「んだ」が混ざったような、奇妙な訛りを感じさせる表記になってしまいました。
  • 修正とファンの愛あまりにもインパクトが強すぎたため、後の文庫版やジョジョの奇妙な冒険 第1部 アニメでは、正しい日本語である「何をするんだァーッ!」に修正されています。しかし、初期の荒削りな勢いを愛するファンからは「修正しないでほしかった」という声も根強く、ゲーム作品などではあえて誤植版が採用されることもあります。

ダービー戦の緊迫感が生んだ「どっチだ」

第3部「スターダストクルセイダース」の後半、ダービー・ザ・ギャンブラーとの魂を賭けたポーカー対決。承太郎がチップを積み増すシーンで、それは起こりました。

  • カタカナ混じりの不自然さ「どっちだ」というセリフのうち、「ち」だけがカタカナの「チ」になり、「どっチだ」という表記になっていたのです。これは単なる写植ミスと思われますが、当時の読者は「承太郎の冷徹なプレッシャーを表現するための、あえての違和感ではないか?」と深読みしました。
  • 現在の表記後の重版や画集などではひらがなに統一されていますが、この「一文字だけカタカナ」という独特の歪みは、当時の緊迫した空気感を象徴するエピソードとして語り草になっています。

擬音か誤植か?伝説の「メメタァ」と「パパウ パウパウ」

第1部でツェペリ男爵が放った擬音は、もはや誤植の域を超えて「ジョジョの概念」となりました。

  • カエルを殴った音「メメタァ」岩の上のカエルを波紋で殴り、カエルを傷つけずに岩だけを砕く。その際に鳴り響いたのが「メメタァ」です。初見の読者は「書き間違いか?」と目を疑いましたが、これは荒木先生独自の感性による造語。現在では完璧に公式設定として定着しています。
  • ツェペリの呼吸音「パパウ パウパウ」波紋の呼吸を整える際の音ですが、これもまた「タイプミスでは?」と疑われるほどの衝撃でした。しかし、これこそがジョジョの「音」なのです。ジョジョの奇妙な冒険 フィギュアの台座などにもこの文字が刻まれるなど、誤植疑惑から公式の誇りへと昇華した好例です。

住所や設定のゆらぎ「定禅寺」と「浄禅寺」

第4部「ダイヤモンドは砕けない」の舞台、杜王町。モデルとなったのは荒木先生の故郷である宮城県仙台市ですが、ここで地名の表記揺れが発生しました。

  • 仙台市民も驚く表記ミス仙台の有名な通りである「定禅寺(じょうぜんじ)通り」が、作中では「浄禅寺」と誤記されている箇所があります。これは物語のリアリティに関わる部分ですが、杜王町という架空の町の設定として、あえて「現実とは一字違う」という解釈で楽しむファンも多いのが特徴です。
  • 免許証のディテール劇中に登場するキャラクターの免許証や看板など、細かい背景描写でもこの表記揺れが見られます。アニメ版やジョジョの奇妙な冒険 オールスターバトル Rなどのメディアミックスでは、どちらの表記を採用するかが制作陣のこだわりポイントになっています。

仗助の「ゥンまああ〜いっ!」が示すキャラクター性

第4部の虹村億泰が、トニオ・トラサルディーの料理を食べた時のセリフ。これも厳密には日本語のルールから外れた「誤植的」な表現を含んでいます。

  • 小文字の「ゥ」から始まる感嘆「ん」ではなく「ゥン」から始まる独特の叫び。これは文字にするのが難しい「感情の爆発」を表現したものです。
  • アニメでの完全再現声優陣はこの「ゥ」のニュアンスを見事に再現しました。文字としての間違いに見えるものが、実は音響的なリアリティを追求した結果だったという、ジョジョ特有の演出技法が垣間見えます。

指の数やスタンドの名称が入れ替わる「ミス」

長い連載の中で、作画や設定に関わる物理的なミスもいくつか存在します。

  • 第3部・ポルナレフの指の数J・P・ポルナレフの指の数が、特定のコマで増えていたり減っていたりすることがあります。これは週刊連載の猛烈なスケジュールの中で発生したケアレスミスですが、逆に「敵のスタンド攻撃による幻覚ではないか?」と議論されるほど、ファンは全方位から考察を楽しみました。
  • スタンド名の混同第6部「ストーンオーシャン」などで、稀にスタンド名と本体の名前が入れ替わって表記されることがありました。これらは単行本化の際に速やかに修正されますが、雑誌掲載時の「生」の状態を知る古参ファンにとっては、ある種のプレミアムな体験となっています。

なぜジョジョの誤植はこれほどまでに愛されるのか?

普通のマンガであれば、誤植は単なる「ミス」として片付けられ、忘れ去られてしまいます。しかし、ジョジョにおいては違います。

  • 荒木飛呂彦先生の圧倒的パワー先生の描くキャラクターは、常に限界ギリギリの精神状態で戦っています。その熱量が写植やセリフにも伝播し、「少しくらい日本語がおかしくても、この状況ならこう叫ぶはずだ!」という説得力を持たせてしまうのです。
  • 「アバウトさ」を許容するファンの器ジョジョファンは作品の細部を徹底的に読み込みますが、同時に「間違い」を「味」として楽しむ遊び心を持っています。「何をするだァーッ!」が修正された時に悲しむファンがいるという事実は、作品と読者の間の深い信頼関係を示しています。
  • 公式による「逆輸入」ジョジョの奇妙な冒険 文庫版や電子書籍版では多くの誤植が修正されていますが、最近のゲームやグッズでは、あえて初出時の誤植バージョンを選択できることがあります。作り手側も「これがジョジョらしさだ」と理解しているのです。

ジョジョ 誤植15選!「何をするだァー」など伝説のセリフや修正理由を徹底解説

ここまで紹介してきた「ジョジョの奇妙な誤植」たちは、作品が持つ凄まじいエネルギーの副産物です。週刊連載という過酷な環境で、作家と編集者が魂を削って作り上げたページには、時に理屈を超えた文字が踊ります。

「何をするだァーッ!」から「どっチだ」まで、これらのミスは今や作品を彩るスパイスとなりました。次にあなたがジョジョの奇妙な冒険 第1部〜第9部を読み返すときは、ぜひセリフの隅々にまで注目してみてください。そこには、完璧な正解よりも熱い「人間の証明」が刻まれているかもしれません。

修正された箇所を探すのもよし、あえて修正前の古本を探すのもよし。ジョジョの誤植という深い沼は、知れば知るほど物語をより多層的に楽しませてくれるはずです。

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