「ジョジョの奇妙な冒険」、通称「ジョジョ」。この名前を聞いて、独特のポーズや「ゴゴゴゴ……」という擬音、そして熱いバトルを思い浮かばない漫画ファンはいないでしょう。今や世代を超えて愛され、ファッションブランドとのコラボや美術館での原画展など、漫画の枠を超えた芸術作品としても評価されています。
しかし、ふと疑問に思うことはありませんか?「この壮大な物語、一体いつから始まったんだろう?」と。
今回は、ジョジョの連載開始日にスポットを当て、第1部から最新の第9部までの歩み、そしてなぜこれほどまでに長く、熱狂的に支持され続けているのか、その歴史と魅力の真髄に迫ります。
1. ジョジョの連載開始日はいつ?伝説が産声を上げた瞬間
結論からお伝えしましょう。ジョジョの奇妙な冒険の連載開始日は、1986年12月2日です。
これは『週刊少年ジャンプ』の1987年1・2合併号にあたります。今から35年以上も前、昭和の終わりが見え始めた時期に、この伝説は幕を開けました。
当時のジャンプといえば、『北斗の拳』や『ドラゴンボール』、『聖闘士星矢』といった、いわゆる「筋肉隆々のヒーロー」や「ド派手な必殺技」が紙面を飾っていた黄金時代です。その中で、イギリスの貴族の家系を舞台にしたホラーテイストの物語は、異彩を放っていました。
連載当初のタイトルは『ジョジョの奇妙な冒険』でしたが、副題として「第1部 ジョナサン・ジョースター ―その青春―」と記されていました。この「第1部」という表記こそが、のちに続く壮大な大河群像劇の予兆だったのです。
2. 時代を駆け抜ける!各部の連載時期と掲載誌の変遷
ジョジョの最大の特徴は、主人公が代替わりしていく「家系の物語」であることです。それぞれの部がいつ始まり、どのような変遷を辿ってきたのかを振り返ってみましょう。
第1部・第2部:波紋疾走の時代
第1部「ファントムブラッド」から始まった物語は、1987年にすぐさま第2部「戦闘潮流」へとバトンタッチされます。ジョナサンの孫であるジョセフ・ジョースターが主人公となり、舞台はアメリカ、そしてメキシコへと広がりました。この時期までは、呼吸法によって生命エネルギーを練る「波紋」が戦いの中心でした。
第3部:スタンド能力の革命
1989年、漫画界に革命が起きます。第3部「スターダストクルセイダース」の開始です。ここで、精神エネルギーを具現化した守護霊のような存在「スタンド」が登場しました。この設定が、のちの能力バトル漫画のあり方を根底から変えてしまったと言っても過言ではありません。
第4部・第5部:日常の潜む恐怖と黄金の精神
1992年からは日本の町を舞台にした第4部「ダイヤモンドは砕けない」、1995年からはイタリアのギャングの世界を描いた第5部「黄金の風」がスタート。舞台設定の多様性と、より緻密になった心理戦が読者を釘付けにしました。
第6部:ジャンプ連載の集大成
2000年、シリーズ初の女性主人公・空条徐倫が登場する第6部「ストーンオーシャン」が開始されます。刑務所という閉鎖空間での戦いは、これまでのシリーズ以上にサスペンスフルな展開を見せました。
第7部以降:掲載誌の移籍と青年誌への進化
2004年に始まった第7部「スティール・ボール・ラン」は、大きな転換点となりました。連載途中で『週刊少年ジャンプ』から月刊誌『ウルトラジャンプ』へと移籍したのです。これにより、1話あたりのページ数が増え、より深く、複雑で、芸術性の高い描写が可能になりました。
その後、2011年からは第8部「ジョジョリオン」が約10年にわたり連載され、現在は2023年2月からスタートした第9部「The JOJOLands」が絶賛連載中です。
3. なぜ終わらない?ジョジョが「古くならない」3つの理由
連載開始から35年以上が経過してもなお、ジョジョが最前線で支持されるのはなぜでしょうか。そこには荒木飛呂彦先生の徹底したこだわりがあります。
1. 普遍的なテーマ「人間讃歌」
ジョジョの全編に流れるテーマは、一貫して「人間讃歌」です。どんなに追い詰められても、恐怖に打ち勝ち、自らの運命を切り拓こうとする人間の姿。この泥臭くも気高い精神は、時代が変わっても読者の心に深く刺さります。
2. 常に進化し続ける「ビジュアル」
荒木先生の絵は、常に進化しています。初期の力強い劇画タッチから、中期のスタイリッシュなデザイン、そして現在のファッショナブルで絵画的なタッチへ。ルネサンス彫刻やファッション誌VOGUEのような色彩感覚を取り入れたビジュアルは、漫画という枠を超えてアートとして成立しています。
3. 先の読めない「知略バトル」
単なる力の強さだけでなく、「ルール」や「状況」をいかに利用するかという知恵の戦いがジョジョの醍醐味です。一見無敵に見える能力を、思わぬ発想で攻略するカタルシスは、他の作品では味わえない唯一無二のものです。
4. ジョジョを今から楽しむためのステップ
もし、あなたがまだジョジョの世界に足を踏み入れていないのなら、それはとても幸運なことです。これからあの興奮を初めて味わえるのですから。
- アニメから入る: 現在、第6部までがアニメ化されています。非常にクオリティが高く、音楽や演出も秀逸です。
- カラー版コミックスで読む: 荒木先生独特の色彩感覚をデジタルで再現したフルカラー版は、視覚的にも非常に分かりやすくおすすめです。
- お気に入りの「部」から読む: 基本的には1部から読むのがベストですが、各部は独立した物語としても完成しているため、気になったビジュアルの部からつまみ食いするのもアリです。
読書のお供には、長時間座っていても疲れにくいゲーミングチェアなどを用意して、じっくりと腰を据えて没入することをおすすめします。
5. まとめ:ジョジョの連載開始日はいつ?歴代シリーズの歴史と第9部まで続く人気の秘訣
改めて振り返ると、「ジョジョの連載開始日はいつ?」という問いへの答えである1986年12月2日は、まさに漫画界の歴史が動いた日であったことがわかります。
19世紀のイギリスから始まり、現代のハワイへと続くジョースター家の血の物語。それは、作者である荒木飛呂彦先生が、常に新しいものを取り入れ、自らをアップデートし続けてきた挑戦の歴史でもあります。
「過去の作品」としてではなく、常に「最新の刺激」として君臨し続けるジョジョの奇妙な冒険。第9部が始まった今、この偉大な連載の歴史をリアルタイムで追える幸せを噛み締めながら、物語の行方を見守っていこうではありませんか。
もし、まだ原作を手にしていないのなら、ジョジョの奇妙な冒険 文庫版 コミックセットを手にとって、その圧倒的な熱量に触れてみてください。あなたの人生に、きっと「奇妙な」彩りを与えてくれるはずです。


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