「ジョジョの奇妙な冒険」を読んでいると、ふとした瞬間に猛烈にお腹が空いてくることはありませんか?
荒木飛呂彦先生が描く食事シーンは、単なる背景の一部ではありません。キャラクターの体調を整えたり、仲間との絆を深めたり、時には敵との心理戦の舞台になったりと、物語において極めて重要な役割を果たしています。
特に第4部に登場するトニオ・トラサルディーの料理は、読んだ誰もが「一生に一度でいいから食べてみたい!」と願う究極のグルメ。また、第5部のイタリアを舞台にした美食の数々も、私たちの五感を激しく刺激してきます。
今回は、そんな魅惑の「ジョジョ飯」をテーマに、自宅で再現するためのコツや、実際に作中の雰囲気を味わえる聖地の情報、そして作品に込められた食へのこだわりを徹底的に解説していきます。
なぜ「ジョジョ飯」はあんなに美味しそうに見えるのか?
ジョジョに登場する料理が、なぜこれほどまでにファンの記憶に刻まれるのか。その理由は、単に絵が綺麗だからというだけではありません。
まず挙げられるのが、独特すぎる擬音と食レポです。「メシャアッ」「ンまああ〜いっ」「ハーッ、食えば食うほど食欲がわいてくるぞッ!」といった、本能に訴えかける表現。これらが読者の脳内で味覚を増幅させているのです。
さらに、料理を食べることで「体の不調が治る」というスタンド能力(パール・ジャム)の設定が、食事の重要性を際立たせています。肩こりが一瞬で消えたり、虫歯が抜けて新しい歯が生えてきたり。こうした極端なデフォルメが、「食べることは生きること」という作品の力強いメッセージとリンクしているのですね。
杜王町の奇跡!トニオさんのフルコースを徹底分析
ジョジョ飯の最高峰といえば、杜王町にあるイタリア料理店「トラサルディー」のメニューです。ここでは、億泰が完食したあのコース料理を振り返ってみましょう。
究極の「水(ミネラルウォーター)」
コースの始まりは、アルプスの氷河から汲んできたという設定のミネラルウォーター。億泰はこの水を飲んだだけで、眼球がしぼむほど涙を流し、睡眠不足による眼精疲労がスッキリ解消しました。
自宅で再現するなら、キンキンに冷やしたミネラルウォーターを用意し、少しレモンを絞るだけでも、その清涼感に近づけるかもしれません。
アンティパスト:モッツァレラチーズとトマトのサラダ
「カプレーゼ」として知られるこの一品。トニオさんの手にかかれば、肩こりが一瞬で治る魔法の料理になります。
美味しさの秘訣は、チーズとトマトを一緒に食べること。別々に食べるのではなく、重ねて口に運ぶことで生まれるハーモニーが重要です。良質なオリーブオイルと、新鮮なバジルを添えるのが再現のコツ。
プリモ・ピアット:娼婦風スパゲッティ(プッタネスカ)
億泰が「辛いけど止まらない」と絶賛し、虫歯が抜けるほどの衝撃を与えた一皿。
アンチョビ、オリーブ、ケッパー、そして唐辛子の刺激が効いたトマトソースパスタです。この料理は実在するイタリアの定番メニューですが、ジョジョ流に作るなら、一口食べた瞬間に「ンまああ〜いっ!」と叫びたくなるような、パンチのある味付けを目指したいところです。
セコンド・ピアット:子羊背肉のリンゴソースがけ
水虫が治るとされたメインディッシュ。羊肉の独特のクセを、リンゴの甘酸っぱいソースが包み込む、非常に繊細な一品です。
本格的なラムチョップを手に入れたら、すりおろしたリンゴと白ワイン、バターを煮詰めたソースで仕上げてみてください。
デザート:プリン
最後に登場するのが、甲状腺の調子を整えるプリン。
億泰が「もっと食べたい」と泣きながら懇願したあのとろけるような食感。濃厚な卵の味わいと、ほろ苦いカラメルの組み合わせは、まさにコースの締めくくりにふさわしい逸品です。
第5部「黄金の風」イタリアの風を感じる美食シーン
第5部では、舞台がイタリア全土に広がるため、より地域性に富んだ食事が描かれます。
ネアポリスのレストランでの食事
ブチャラティチームがレストランで注文した、イカ墨のパスタやピッツァ。
彼らが「サラダにドレッシングをかける」といった些細な動作すら、荒木先生の手にかかれば格好いい演出に変わります。特にナポリを拠点とする彼らにとって、ピッツァは魂の食。香ばしい生地の香りが漂ってきそうな描写は、まさに飯テロの極みです。
ミスタとピストルズのランチタイム
スタンド「セックス・ピストルズ」は、食事を必要とする珍しいスタンドです。
ミスタがサラミやチーズを小さく切って彼らに与えるシーンは、微笑ましくもあり、マフィアの厳しい日常の中にある「食の癒やし」を感じさせます。サラミとクラッカー、それに少しのワインがあれば、あなたも気分はパッショーネの一員です。
アバッキオの「アバ茶」という伝説
厳密には「飯」ではありませんが、ジョジョの飲食シーンを語る上で外せないのが、新入りのジョルノに振る舞われた「アバ茶」です。
これは真似厳禁ですが、ジョルノがクラゲを使って(?)難を逃れた知略は、後の彼の活躍を予感させる重要なエピソードでしたね。
自宅で「ジョジョ飯」を再現するための必須アイテム
トニオさんの料理を自宅で再現するなら、形から入るのも大切です。以下のアイテムを揃えるだけで、あなたのキッチンは「トラサルディー」に早変わりします。
- パスタの基本: 娼婦風スパゲッティを作るなら、ソースがよく絡む高品質なスパゲッティが欠かせません。
- 調味料のこだわり: 味の決め手となるのは、やはりアンチョビフィレとケッパー。これらがあるだけで、一気にプロの味に近づきます。
- 盛り付け: 料理は見た目も重要。白いシンプルな大皿に、彩りよく盛り付けるのがトニオ流です。
聖地巡礼!実際にジョジョゆかりの味を楽しめる場所
物語の舞台や、荒木先生にゆかりのある場所では、今でも「ジョジョ愛」を感じられる食体験が可能です。
宮城県仙台市(S市杜王町のモデル)
荒木先生の故郷であり、第4部・第8部の舞台である仙台。
ここでは「牛タン」はもちろんですが、ファンなら訪れたいのが「むかでや」さん。履物店ですが、吉良吉影のボタン付けの領収書を切ってもらえるなど、遊び心満載です。その周辺の飲食店でも、ジョジョファンを歓迎してくれるお店が点在しています。
東京・府中「イタリア料理を食べに行こう」
店名そのものが、トニオさんのエピソードのサブタイトルになっているイタリア料理店。
店主のジョジョ愛が深く、作品をオマージュしたメニューが提供されることも。ファン同士が集まる聖地として知られており、予約が必須の人気店です。
大阪・上本町のコンセプトバー
ジョジョをコンセプトにしたバーや飲食店も各地にあります。
ここでは「カクテルにスタンド名がついている」のは当たり前。作中に登場する料理を再現したメニューもあり、ファン同士で熱い議論を交わしながら食事を楽しむことができます。
荒木飛呂彦先生の「食」への哲学
なぜこれほどまでに食の描写が深いのか。それは、荒木先生自身が大変な食通であり、取材を重んじる方だからです。
イタリアを取材する際は、実際にレストランの厨房を見学したり、現地の人が日常的に食べているものを自身の舌で確認したりするそうです。
「何を食べるか」は「どう生きるか」と同じ。キャラクターが何を好み、どう食べるかを描くことで、その人物の育ちや性格、覚悟までをも表現しているのです。
ジョジョ飯を再現!トニオの料理から5部のピザまで、ファン必見の聖地とレシピを網羅
いかがでしたでしょうか。
ジョジョの物語を彩る料理たちは、読者の私たちに「日常の食事を最高に楽しむ」ことの大切さを教えてくれます。
今日のご飯に迷ったら、少しピリ辛のプッタネスカを作ってみませんか?
一口食べて、心の中で「ンまああ〜いっ!」と叫べば、日々の疲れも少しだけ吹き飛ぶかもしれません。
これからもジョジョの物語が続く限り、私たちの胃袋を刺激する新しい「ジョジョ飯」が登場し続けることでしょう。
さあ、あなたもキッチンに立って、自分だけの「パール・ジャム」を発動させてみてください。
次にあなたが再現したいのは、どのシリーズの、どの料理ですか?

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