漫画「コッペリオン」のあらすじを解説!設定やキャラクターの魅力に迫る

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かつて日本の中心として栄えた東京が、一瞬にして「死の街」と化してしまったら――。そんな衝撃的な設定から始まる物語が、井上智徳先生による近未来SFサバイバルアクションCOPPELIONです。

2036年、高濃度放射能に汚染され、防護服なしでは一歩も立ち入れない封鎖都市となった東京。そこに送り込まれたのは、遺伝子操作によって放射能への耐性を持たされた「コッペリオン」と呼ばれる3人の女子高生でした。

今回は、全26巻という壮大なスケールで描かれる本作のあらすじや、一度読んだら忘れられない独特の世界観、そして過酷な運命に立ち向かうキャラクターたちの魅力について、徹底的に深掘りしていきます。


20年後の東京は「死の街」だった…衝撃のあらすじ

物語の舞台は、お台場の原子力発電所で発生したメルトダウン事故から20年が経過した東京です。かつての首都は緑に飲み込まれ、静寂が支配するゴーストタウンとなっていました。

陸上自衛隊・特別工科学校の教頭である三島鬼兵は、汚染区域から発信された「SOS」を傍受します。生存者がいるはずのない場所に、なぜ人がいるのか? その謎を解き、生存者を救出するために派遣されたのが、成瀬荊を中心とする「保健係」の3人です。

彼女たちは、防護服すら不要な強靭な肉体を持っていますが、その正体は軍によって生み出された人造人間。女子高生の制服を身にまといながら、彼女たちは廃墟となった府中や調布、三鷹といった見慣れた街を歩き、孤独な生存者たちを見つけ出していきます。

しかし、物語は単なる救助活動では終わりません。東京に隠された「負の遺産」や、同じコッペリオンでありながら人類に牙をむく「掃除係」の登場により、事態は人類の存亡をかけた巨大な陰謀へと発展していくのです。


特殊能力を持つ少女たち!主要キャラクターの魅力

本作の最大の魅力は、過酷な環境に置かれながらも、それぞれの信念を持って生きるキャラクターたちにあります。

成瀬 荊(なるせ いばら)

本作の主人公で、保健係のリーダー。正義感が人一倍強く、たとえ命令に背いてでも目の前の命を救おうとする熱血漢です。

彼女の特殊能力は、驚異的な身体能力と精密な射撃技術。絶望的な状況下でも「私たちはコッペリオン、人間を助けるのが使命だ」と言い切る彼女の姿は、まさに物語の希望の象徴と言えるでしょう。

野村 タエ子(のむら たえこ)

保健係のメンバーで、おっとりとした眼鏡っ子。しかし、その内面は非常に冷静で、医学的な知識も豊富です。

彼女の能力は「超視力」。数キロ先の小さな異変も見逃さないその瞳は、偵察において欠かせない存在です。また、動物と心を通わせる繊細な一面もあり、殺伐とした物語の中で読者の心を癒やしてくれる存在でもあります。

深作 葵(ふかさく あおい)

一見すると、食べることが大好きで臆病なムードメーカー。しかし、物語中盤からの彼女の成長には目を見張るものがあります。

実は彼女、コッペリオンの中でも未知数の可能性を秘めた「覚醒型」でした。後半で見せる、あらゆる物理攻撃を弾き飛ばすバリアや、空中に浮遊する力は圧巻です。自らの出自に悩み、涙を流しながらも強くなっていく彼女の姿に共感する読者は多いはずです。

黒澤 遥人(くろさわ はると)

保健係とは別組織「掃除係」に所属する少年。爆発物のスペシャリストであり、最初は荊たちと対立するような立ち位置で登場しますが、次第に彼女たちの良き理解者、そして強力な助っ人として活躍します。

彼の冷徹な判断力と、時折見せる仲間への優しさのギャップは、多くのファンを魅了しています。


なぜ彼女たちは作られたのか?「コッペリオン」という存在の悲哀

彼女たちは、遺伝子操作によって生まれた存在です。名前の由来は、命を持たない人形が踊り出すバレエ作品『コッペリア』。まさに、人間のエゴによって作り出された「生きた人形」という暗喩が込められています。

彼女たちは年を取るのか? 子どもを産めるのか? そして、任務が終わった後の未来はあるのか? 物語が進むにつれて、彼女たちは自らのアイデンティティに直面します。

特に印象的なのが、悪役として登場する小津姉妹(歌音・詩音)との対比です。彼女たちは「自分たちは使い捨ての道具に過ぎない」という絶望から、人間への復讐を誓います。同じ境遇にありながら、光を目指す荊たちと、闇に堕ちた小津姉妹の衝突は、読者に「命の価値とは何か」を深く問いかけてきます。


廃墟描写が美しい!緻密なアートワークと世界観

COPPELIONを語る上で外せないのが、圧倒的な描き込みによる廃墟の美しさです。

作者の井上智徳先生が描く東京は、ただボロボロなだけではありません。放置された戦車、蔦に覆われたコンビニ、錆びついた観覧車。それらがどこか幻想的で、冷たくも美しい風景として描かれています。

実在する駅名や施設が登場するため、東京に馴染みがある人にとっては「もしここが汚染されたら」というリアリティが肌に刺さるような感覚を覚えるでしょう。この「日常が崩壊した後の風景」の描き方は、数あるSF漫画の中でもトップクラスのクオリティです。


3.11の影響と、完結までの道のり

この作品を語る上で、現実世界とのリンクについても触れないわけにはいきません。連載中の2011年に発生した東日本大震災により、原発事故を扱う本作は一時、アニメ化の延期や物語の方向性について大きな岐路に立たされました。

しかし、井上先生は逃げることなく、震災後の日本が抱える不安や、エネルギー問題、そして政治への不信感といったテーマを物語に編み込んでいきました。

単なる「女の子が戦うアクション漫画」で終わらせず、大人の鑑賞にも堪えうる重厚な社会派ドラマへと進化させたのです。その真摯な姿勢があったからこそ、多くのファンが全26巻という長丁場を最後まで追いかけ続けました。


漫画「コッペリオン」のあらすじを解説!設定やキャラクターの魅力に迫る:まとめ

ここまで、漫画「コッペリオン」のあらすじを解説し、設定やキャラクターの魅力に迫る内容をお届けしました。

この作品は、単なるSFサバイバルではありません。

  • 過酷な運命を受け入れ、それでも「誰かを助けたい」と願う少女たちの純粋さ
  • 科学の暴走と、それを作り出した人間の業
  • 美しくも恐ろしい、廃墟と化した東京の情景

これらの要素が複雑に絡み合い、最後には涙なしでは読めない壮大なフィナーレへと繋がっていきます。

もしあなたが、深いテーマ性を持ったSF作品や、キャラクターの成長をじっくり味わえる漫画を探しているなら、ぜひ手に取ってみてください。全巻を通して読んだ後、あなたの中に「命の尊さ」と「未来への希望」が、確かな重みを持って残るはずです。

COPPELIONの世界に、あなたも飛び込んでみませんか? 廃墟の奥底で待っているのは、絶望だけではないかもしれません。

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