ディズニー作品に登場するヴィランズ(悪役)の魂を持つキャラクターたちが織りなす、学園アドベンチャーゲーム『ツイステッドワンダーランド』。その熱狂的な人気はゲームの枠を超え、現在はコミカライズ版として複数のシリーズが展開されています。
「ゲームはやっているけれど、漫画版までチェックすべき?」「原作と何が違うの?」と気になっている方も多いはず。そこで今回は、ツイステッドワンダーランドの漫画版の魅力を原作比較で詳しく解説していきます。
これを読めば、なぜ今、多くのファンが「漫画版」に熱中しているのか、その理由がはっきりと分かりますよ。
そもそも「ツイステ」の漫画版とは?
まず押さえておきたいのが、ツイステの漫画版は「1つの物語がずっと続く」形式ではないという点です。ゲームのメインストーリーの「章」ごとに、作画担当の先生が変わるという、アンソロジーに近い豪華な構成をとっています。
現在、以下のシリーズが展開されています。
- 『DISNEY TWISTED-WONDERLAND THE COMIC ~Episode of Heartslabyul~』原作1章のハーツラビュル編。作画はコヲノスミレ先生が担当。
- 『DISNEY TWISTED-WONDERLAND THE COMIC ~Episode of Savanaclaw~』原作2章のサバナクロー編。作画は小田すずか先生が担当。
- 『DISNEY TWISTED-WONDERLAND THE COMIC ~Episode of Octavinelle~』原作3章のオクタヴィネル編。1章と同じくコヲノスミレ先生が担当。
どのシリーズも、原案・メインシナリオを務める枢やな先生が構成を監修しており、公式としてのクオリティが非常に高いのが特徴です。
原作ゲームとここが違う!漫画版だけの3つのポイント
漫画版を語る上で欠かせないのが、ゲーム版との「違い」です。単なるなぞり書きではない、漫画だからこその工夫が随所に散りばめられています。
1. 監督生(主人公)に明確な「個性」がある
ゲーム版の主人公である「監督生」は、プレイヤーが自己投影しやすいよう、性別や容姿、名前が曖昧に設定されています。しかし、漫画版では各章ごとに全く異なる「監督生」が登場します。
例えば1章の監督生・円満 雄剣(えんま ゆうけん)は、剣道部所属のガッシリとした男子高校生。魔法が使えないはずの監督生が、物理的な強さや精神的なタフさで問題を解決していく姿は、ゲーム版を知っているファンからも「かっこいい!」「その発想はなかった」と絶賛されました。
2章の比良坂 悠河(ひらさか ゆうが)は、また異なる魅力を持つ監督生です。このように「章ごとに違う人間がナイトレイブンカレッジに迷い込んだら?」というifの物語を楽しめるのが、漫画版の最大の魅力と言えるでしょう。
2. キャラクターの細かな表情や「視線」の描写
ゲーム版はアドベンチャー形式のため、基本的には「立ち絵」と「ボイス」で物語が進みます。もちろんそれだけでも十分に魅力的なのですが、漫画版ではさらに一歩踏み込んだ心理描写が可能です。
例えば、誰かが話している最中に、後ろで別のキャラクターがどんな顔をしているのか。ふとした瞬間に見せる、設定資料集だけでは分からないようなキャラクター同士の「距離感」が、コマ割りによって可視化されています。
特にバトルシーンや、オーバーブロット(闇堕ち)した際の絶望に満ちた表情などは、漫画ならではの筆致で描かれており、画面から迫力が伝わってきます。
3. 世界観のディテールが補完されている
ナイトレイブンカレッジの広大な校舎や、各寮のインテリア、魔法道具の質感など、ゲームの背景グラフィックだけでは掴みきれなかった「空間」を把握できるのも漫画版の強みです。
「この部屋とこの廊下はこう繋がっていたのか」といった地理的な発見や、式典服の構造、マジカルペンの構え方など、視覚情報が圧倒的に増えています。これにより、ツイステの世界がより立体的に、リアリティを持って感じられるようになります。
各エピソードの見どころを深掘り!
圧倒的な王道感!1章「ハーツラビュル編」
物語の幕開けを飾る1章のコミカライズツイステ 漫画 1巻は、非常に丁寧な導入が特徴です。
リドル・ローズハートの厳格なルール支配と、それに立ち向かうエースやデュースたちの成長。ゲームではあっという間に進んでしまうシーンも、漫画では一コマ一コマじっくりと描かれます。特に、リドルの過去回想シーンは涙なしには読めません。彼の孤独と葛藤が、繊細なタッチで表現されています。
また、監督生・雄剣の「物理で解決する」スタイルが、魔法至上主義の学園に新しい風を吹き込む様子は、読んでいて非常に爽快感があります。
野性味とアクションが炸裂!2章「サバナクロー編」
2章のコミカライズは、打って変わってダイナミックな描写が目立ちます。サバナクロー寮のレオナ・キングスカラーを中心とした、弱肉強食の世界観が小田すずか先生の力強い画風で見事に再現されています。
特に注目すべきは、マジカルシフト大会のシーン。ゲームではSDキャラの演出だった試合が、漫画では手に汗握るスポーツアクションとして描かれます。キャラクターたちの筋肉の動き、獣人ならではのしなやかな身のこなしなどは、一見の価値ありです。
こちらの監督生は、1章とは打って変わって少し中性的な魅力があり、レオナたち猛獣とのパワーバランスの違いが物語に緊張感を与えています。
狡猾で美しい!3章「オクタヴィネル編」
現在連載が進んでいる3章では、海の底にある「モストロ・ラウンジ」の妖艶な雰囲気が完璧に再現されています。アズール、ジェイド、フロイドの3人組が持つ、知的でありながらどこか恐ろしい「海の魔物」としての側面が際立っています。
契約書を交わす際の心理戦や、アズールの完璧主義ゆえの隙など、キャラクターの二面性を描くのが非常に上手いシリーズです。水中での描写や、人魚の姿を彷彿とさせる演出など、視覚的な美しさが追求されています。
どんな人に漫画版はおすすめ?
「ゲームだけでお腹いっぱい」と思っている方にこそ、ぜひ手に取っていただきたいです。
- 推しキャラの新しい一面を見たい人ゲームのカードストーリーやパソスト(パーソナルストーリー)を読み尽くしたファンでも、漫画版でのリアクションや表情には新しい発見があるはずです。
- ストーリーをじっくり復習したい人ゲームのメインストーリーは膨大なボリュームがあります。漫画版なら、要点を押さえつつドラマチックに構成されているので、物語を振り返るのに最適です。
- 設定資料や背景美術が好きな人学園の設備や、魔法の演出など、文字情報だけでは想像しにくかった部分が絵として提示されています。二次創作をする方にとっても、非常に役立つ資料になるでしょう。
- ツイステを知らない友人へ勧めたい人「ゲームはハードルが高いけど、漫画なら読む」という層は多いです。布教用アイテムとしても、漫画版のクオリティは申し分ありません。
漫画版を読む際の注意点と楽しみ方
漫画版を楽しむ上で、一つだけ覚えておきたいことがあります。それは、漫画版はあくまで「数ある可能性の中の一つ」であるということです。
監督生が明確な個性を持っているため、自分のプレイしている監督生像と異なる場合もあるかもしれません。しかし、それを「解釈違い」と切り捨てるのはもったいない!「もし、こんな監督生があの場にいたら、彼らはどんな反応をするだろう?」というシミュレーションを楽しむような感覚で読むのが、最も贅沢な楽しみ方です。
また、漫画を読んだ後にゲームの該当エピソードをプレイし直すと、ボイスの演技がより深く心に響くようになります。「あの時のあの表情は、こういう感情だったんだな」と、補完し合いながら楽しむのがおすすめです。
まとめ:ツイステッドワンダーランドの漫画版の魅力を原作比較で詳しく解説
ここまで、ツイステッドワンダーランドの漫画版の魅力を原作比較で詳しく解説してきました。
改めて振り返ると、漫画版の魅力は以下の点に集約されます。
- 章ごとに異なる監督生の個性と、それに伴う新しい物語の視点
- 静止画だからこそ伝わる、キャラクターの深い心理描写と表情の機微
- 圧倒的な画力で描かれる、ナイトレイブンカレッジの緻密な世界観
- アクションや魔法戦の迫力を漫画的演出で最大化している点
ゲーム版が「体験」するツイステなら、漫画版は「目撃」するツイステと言えるかもしれません。どちらも枢やな先生の監修のもと、最高のエンターテインメントとして成立しています。
まだ漫画版を読んでいない方は、ぜひツイステ コミックをチェックしてみてください。きっと、今まで以上にツイステの世界が好きになるはずです。
鏡の向こう側に広がる、美しくも残酷なヴィランズの世界。漫画という新たな扉を開いて、さらに深くその魅力に浸ってみませんか?

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