「ピーチボーイリバーサイド」という作品を追いかけていると、必ずといっていいほど「打ち切り」という不穏なワードがセットでついてきますよね。アニメを観て「え、どういうこと?」と混乱した方も多いはず。
結論からお伝えすると、漫画版は決して打ち切りではありません。2024年9月に発売された第16巻をもって、物語は堂々の完結を迎えています。
では、なぜここまで「打ち切り」という噂が根強く囁かれ続けているのでしょうか。そこには、アニメ放送時に起きた前代未聞の「事件」や、掲載誌の再編など、複数の不運なタイミングが重なった背景があります。
今回は、ファンが抱えるモヤモヤをスッキリ解消するために、漫画完結の真実からアニメが炎上してしまった理由まで、徹底的に深掘りしていきます。
漫画『ピーチボーイリバーサイド』は打ち切りではなく「円満完結」
ネットの検索候補に「打ち切り」と出てくると、これから読み始めようとしている方は不安になりますよね。でも安心してください。講談社の『月刊少年マガジンR』およびアプリ『マガポケ』で連載されていたリメイク版漫画は、しっかりとしたエンディングを迎えています。
物語の最終盤では、主人公サリーやミコト、そして彼らを取り巻く鬼たちの宿命が描かれ、激しいバトルの末に一つの結論が出されました。単行本第16巻を読めば、それが中途半端に終わらされたものではなく、作者が描きたかった結末であることが伝わってくるはずです。
もし全巻セットで一気に物語の結末を見届けたいなら、ピーチボーイリバーサイドをチェックしてみるのも良いでしょう。
では、完結しているのになぜ「打ち切り説」が消えないのか。その大きな要因の一つに、連載されていた雑誌の「休刊」があります。
2023年1月に、連載媒体だった『月刊少年マガジンR』が休刊となりました。このニュースが出た際、多くの人が「雑誌がなくなるなら、連載していたピーチボーイリバーサイドも終わりなのでは?」と勘違いしてしまったのです。実際にはその後、移籍して連載が継続されたのですが、「休刊=打ち切り」というイメージだけが独り歩きしてしまった形ですね。
アニメ版の「シャッフル放送」が招いた致命的な誤解
「打ち切り」という噂を決定的なものにしてしまった最大の原因は、間違いなく2021年に放送されたTVアニメ版にあります。このアニメは、アニメ業界の歴史に残るほど「挑戦的」、言い換えれば「あまりに不親切」な手法をとりました。
それが、時系列をバラバラに入れ替えて放送する「シャッフル放送」です。
通常、物語は第1話から順番に時間が進んでいきますよね。しかし、このアニメは原作の時系列を無視し、例えば原作の第10話にあたるエピソードをアニメの第1話に持ってくる、といった具合にパズルのように組み替えて放送したのです。
これには、制作陣なりの「12話という枠の中で、最も盛り上がるエピソードを最終回に持っていきたい」という意図があったようですが、結果として初見の視聴者は大混乱。「昨日仲間になったキャラが、次の回では初対面のような顔をしている」「倒したはずの敵が生き返っている(ように見える)」といった現象が多発しました。
この「意味がわからない」「話が繋がっていない」という不満が爆発し、SNSでは「爆死」「大失敗」という厳しい言葉が並びました。その結果、「こんなに評判が悪いなら、原作もすぐに打ち切られるだろう」というネガティブな予測が広まってしまったのです。
実際、アニメの評価が低いと原作の売り上げにも影響することが多いため、ファンの間でも「この先、物語を最後まで描かせてもらえるのか?」と危惧する声が上がっていました。
原作(Web版)とリメイク版(漫画版)のややこしい関係
もう一つの混乱の種は、この作品が「二つの顔」を持っていることです。
もともと『ピーチボーイリバーサイド』は、人気クリエイターのクール教信者先生が自身のWebサイトで公開していた無料のオリジナル漫画でした。それをベースに、作画担当のヨハネ先生が商業誌向けに描き直したのが、私たちが書店で見かける「リメイク版(マガジン版)」です。
- Web版:作者の個人サイトで自由に更新(不定期)
- リメイク版:講談社の雑誌・アプリで連載(定期)
Web版は作者が多忙な時期に更新が止まることがあり、そのたびに「更新がない=打ち切りか?」と騒がれることがありました。また、リメイク版もWeb版のストーリーを追い越さないように調整したり、展開を大幅に補強したりしていたため、進みが遅く感じられる時期があったことも事実です。
この「進みの遅さ」や「更新の止まり」が、リメイク版の打ち切り説と混ざり合い、ネット上の情報の解像度を下げてしまったと言えるでしょう。
なぜ今『ピーチボーイリバーサイド』を読み直すべきなのか
アニメでの評価が分かれてしまった本作ですが、漫画版を純粋に読み進めていくと、そのテーマの深さに驚かされます。
誰もが知る「桃太郎」をモチーフにしながら、本作が描いているのは「種族間の憎しみの連鎖」や「共存の難しさ」といった、非常に重厚なファンタジーです。
人間側が善で、鬼が悪という単純な構図ではありません。人間もまた残酷であり、鬼にもまた慈悲がある。その狭間で揺れ動くサリーの姿は、今の時代だからこそ刺さるものがあります。アニメのシャッフル放送で「よくわからなかった」と離脱してしまった方は、ぜひ漫画版で、整理された本来の時系列で物語を楽しんでみてください。
ヨハネ先生の描く迫力あるアクションシーンや、キャラクターの繊細な表情の変化は、一コマずつじっくり読み進められる漫画ならではの魅力です。特に後半にかけての盛り上がりは凄まじく、16巻まで読了したときには、きっと「打ち切りなんて言ったのは誰だ?」と思えるほど満足できるはずです。
もし電子書籍やタブレットで快適に読みたいと考えているなら、kindleなどのデバイスを用意しておくと、場所を選ばず没入できるのでおすすめです。
まとめ:ピーチボーイリバーサイドは打ち切りではないが、アニメ版には注意が必要
改めて整理すると、『ピーチボーイリバーサイド』を取り巻く状況は以下の通りです。
- 漫画リメイク版は全16巻で円満に完結している。
- 打ち切りの噂は、アニメの「シャッフル放送」による混乱と、掲載誌の休刊が重なったための誤解。
- 原作であるWeb版とリメイク版が混同されやすい。
これからこの作品に触れる方は、まず漫画版を1巻から順番に読むことを強くおすすめします。アニメを観る場合は、配信サービスによっては「時系列版(本来の順番通り)」が用意されていることもあるので、そちらを探してみるのが賢明です。
「桃太郎」というお馴染みの設定が、ここまで残酷で、それでいて美しい物語に変わるのかという驚きを、ぜひその目で確かめてみてください。
「ピーチボーイリバーサイド 打ち切り」というネガティブな検索ワードを気にして、この名作を敬遠してしまうのは本当にもったいないことです。完結まで辿り着いたサリーたちの旅路、その結末をあなた自身で見届けてあげてくださいね。
もし、この記事を読んで「やっぱり最初から読んでみようかな」と思った方は、まずは第1巻を手に取ってみてはいかがでしょうか。そこには、あなたがアニメで感じたモヤモヤを吹き飛ばす、圧倒的な物語の熱量が待っています。
また、他に気になっている漫画や、アニメ化で話題の作品についてもっと詳しく知りたい場合は、いつでも声をかけてください。あなたの読書ライフがより充実したものになるよう、全力でお手伝いします!

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