『今際の国のアリス RETRY』は打ち切り?全2巻で完結した本当の理由と魅力を徹底解説

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「えっ、もう終わり?」「もしかして不人気で打ち切りになったの……?」

大人気デスゲーム漫画の続編として華々しく始まった『今際の国のアリス RETRY』。前作が全18巻という読み応えのあるボリュームだっただけに、たった2巻で完結してしまったことに驚き、拍子抜けしてしまったファンも少なくありません。

ネット上では「打ち切り」という不名誉な噂も飛び交っていますが、果たしてその真相はどうなのでしょうか。

今回は、多くの方が疑問に思っている完結の理由や、前作ファンなら絶対に読んでおくべき本作の見どころを深掘りして解説します。これを読めば、本作が単なる「短い続編」ではなく、計算し尽くされた「最高の完結編」であることがわかるはずです。


『今際の国のアリス RETRY』が打ち切りと勘違いされる理由

なぜこれほどまでに「打ち切り」という言葉が飛び交うのでしょうか。そこには、前作ファンだからこそ抱いてしまう「期待」と「現実」のギャップがありました。

圧倒的に短い「全2巻・13話」というボリューム

一番の理由は、なんといってもその短さです。前作『今際の国のアリス』は、数々の過酷な「げぇむ」を乗り越え、世界の謎に迫るまで足掛け5年以上にわたって連載されました。

それに対して本作は、単行本にしてわずか2巻。連載期間も数ヶ月という短期間でした。少年誌において、人気作品の続編がこれほど早く終わるケースは珍しいため、「人気が出なくて早々に切り上げられたのでは?」と推測する読者が現れたのです。

描かれた「げぇむ」が一つだけだった

前作では「ちぇっくめいと」や「どみの」など、トランプのマークごとに多種多様なゲームが描かれましたが、本作で描かれたのは難易度「ハートの9」である「ちぇっくめいと」一種類のみです。

「これから次々と新しいゲームが始まるぞ!」と身構えていた読者からすれば、一つのエピソードだけで物語が完結してしまったことに、消化不良感を感じてしまったのかもしれません。

前作のサブキャラクターが登場しなかった

チシヤやクイーンなど、前作で強烈な印象を残した人気キャラクターたちの「その後」を期待していたファンも多かったはずです。しかし、本作は徹底して「アリスの物語」に焦点を絞っています。他のキャラクターの生存確認や再登場がなかったことが、「もっと広げられたはずなのに、打ち切られたから描けなかったのでは?」という憶測を呼んだ一因と言えるでしょう。


打ち切りではない!全2巻で完結した本当の理由

断言しますが、『今際の国のアリス RETRY』は決して打ち切りではありません。むしろ、最初からこのボリュームで終わることが決められていた「緻密なプロジェクト」だったのです。

ドラマ版シーズン1に合わせた「短期集中連載」

本作の連載が始まった2020年。それは、Netflixで山﨑賢人さん主演の実写ドラマ版が配信されるタイミングと重なっていました。

ドラマ化によって原作への注目度が最高潮に達する時期に合わせ、ファンへのサービス、そして新規読者への入り口として企画されたのがこの『RETRY』です。最初から「短期集中連載」としてスタートしており、あらかじめ全2巻分程度のストーリーとして構成されていました。

作者・麻生羽呂先生の「漫画家引退」と「情熱」

原作者の麻生羽呂先生は、前作完結時に「漫画家(作画)を引退し、今後は原作に専念する」という意向を示していました。実際にその後はゾン100〜ゾンビになるまでにしたい100のこと〜などの原作担当として活躍されています。

そんな麻生先生が、自ら再びペンを執って描き上げたのが本作です。自身の引退を翻してまで「これだけはどうしても描きたい」というメッセージがあったからこそ生まれた作品であり、決して消極的な打ち切りなどで終わるような性質のものではありません。

物語のテーマが「一話完結型」に特化していた

本作は、前作のように「世界の謎を解く」物語ではありません。「大人になったアリスが、再び生きる意味を見出す」という非常にパーソナルなテーマを扱っています。そのため、いくつものゲームを繰り返す必要はなく、アリスの人生の岐路を描くには、あの濃密な「ハートの9」一つで十分だったのです。


『RETRY』で描かれた大人になったアリスの葛藤

本作の最大の魅力は、前作から数年が経過し、社会人となったアリスの姿が見られることです。

スクールカウンセラーとしての第二の人生

かつては「人生なんてクソゲーだ」と引きこもっていたアリスですが、本作では26歳のスクールカウンセラーとして働いています。かつての自分と同じように悩む若者に寄り添おうとする彼の姿に、前作からの成長を感じて胸が熱くなるファンも多いでしょう。

しかし、現実は甘くありません。カウンセラーとしての無力感、社会の厳しさに直面し、アリスは心のどこかで再び「停滞」を感じ始めていました。

父になる恐怖と「命の重み」

アリスは前作のヒロイン・ウサギと結婚し、彼女の隣には新しい命が宿っています。出産を目前に控え、父になることへの責任感と恐怖。そんな心理状態の中で、彼は不慮の事故により、再びあの「今際の国」へと呼び戻されます。

守るべきものがなかった少年時代とは違い、今の彼には「絶対に帰らなければならない理由」があります。その切実さが、物語の緊張感を前作以上に引き上げています。


心理戦の極致!「ハートの9」という絶望

本作で描かれる唯一のげぇむ「ちぇっくめいと」は、まさに『今際の国のアリス』の真骨頂とも言える心理戦です。

げぇむの内容と過酷なルール

アリスを含むプレイヤーたちは、特殊な装置を装着され、生き残りをかけた選択を迫られます。物理的な暴力ではなく、他者への信頼や自分自身の倫理観を削り取るようなルール設定は、まさに「ハート(心理型)」の真髄。

アリスはかつての経験を武器に立ち回りますが、他のプレイヤーたちもそれぞれの事情を抱えた大人たちです。純粋な少年少女の戦いではなく、エゴや打算が渦巻く「大人のデスゲーム」が展開されます。

なぜアリスは再び「今際の国」へ呼ばれたのか

これが本作の核心です。前作を読んだ方なら、あの国が「三途の川」のような場所であることを知っているはずです。

なぜ、平穏に暮らしていたアリスが再び死の淵に立たされたのか。そこには、彼が心の奥底で抱えていた「生きることへの倦怠」や「父になることへの迷い」が深く関係しています。この「RETRY(再挑戦)」というタイトルには、一度生き延びた者が、再び生への意志を証明するという深い意味が込められているのです。


『今際の国のアリス RETRY』を今すぐ読むべき理由

全2巻という短さは、裏を返せば「最高にタイトで、無駄が一切ない」ということです。

圧倒的なテンポの良さ

全13話の中に、再会、絶望、げぇむの攻略、そして再生までが完璧な構成で詰め込まれています。中だるみが一切なく、一気に読み切れる疾走感は、忙しい現代の読者にとって大きなメリットと言えるでしょう。

完璧な「後日談」としての完成度

前作のラストでアリスが手に入れた「幸せ」が、その後どうなったのか。そして、彼は本当に「救われた」のか。本作を読むことで、前作のエンディングがより深い意味を持ち始めます。これはファンへの最高のギフトであり、蛇足どころか必要不可欠なエピソードです。

圧倒的な画力の進化

麻生先生が自ら筆を執ったことで、前作よりもさらに洗練された、力強く繊細なアートワークを楽しむことができます。特に、極限状態に追い込まれた人間の表情描写は圧巻の一言です。


『今際の国のアリス RETRY』打ち切り説の真相まとめ

さて、ここまで詳しく見てきた通り、『今際の国のアリス RETRY』にまつわる「打ち切り」という噂は、作品の短さに驚いた読者の誤解に過ぎませんでした。

  • 全2巻なのは、最初から「短期集中連載」として計画されていたから。
  • Netflixドラマ化に合わせた、ファン必見の特別プロジェクトだった。
  • 一つの「げぇむ」に絞ることで、アリスの成長と葛藤を濃密に描いた。

本作は、前作を愛したすべてのファンに贈られた、最高の「アンコール」です。もし「打ち切りなら読まなくていいや」と敬遠していたのであれば、それはあまりにもったいない。

大人になったアリスが、再び死を突きつけられたときに見出す「生」の答え。その感動的な結末を、ぜひあなた自身の目で確かめてみてください。

「今際の国のアリス」という物語は、この全2巻をもって、本当に、本当の完結を迎えるのです。

もしあなたがまだ前作を読んでいないのであれば、まずは前作の全18巻を読み、その後にこの『RETRY』を手に取ることを強くおすすめします。一人の青年が、迷いながらも「生きる」ことを選んでいく軌跡は、きっとあなたの心にも深く刻まれるはずです。

今際の国のアリス RETRY

ぜひ、アリスと一緒に最後の「げぇむ」を戦い抜いてください。

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