【ジョジョ】犬の受難とイギーの誇り|悲惨な最期を遂げた全12匹と荒木先生の真意

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「ジョジョの奇妙な冒険」を読み進める中で、誰もが一度は衝撃を受けるシーンがありますよね。それは、作中に登場する「犬」たちの扱いです。

ファンの間では「ジョジョに出てくる犬は生き残れない」という悲しいジンクスが語り継がれるほど、彼らの運命は過酷です。あまりの描写に「作者の荒木飛呂彦先生は犬が嫌いなの?」と不安になる方もいるかもしれません。

しかし、結論から言うと、それは大きな誤解です。むしろその逆。この記事では、ジョジョにおける犬たちの役割と、読者の心に刻まれた12匹の軌跡、そして愛犬家である荒木先生がなぜあえて過酷な運命を描くのか、その真意に迫ります。


なぜジョジョの犬はひどい目に遭うのか?

ジョジョシリーズにおいて、犬が無残な最期を遂げるシーンは、単なるショック療法ではありません。そこには明確な物語上の「役割」が存在します。

荒木先生はかつて、インタビューや著書の中で「読者に『こいつは心の底から許せない悪党だ』と瞬時に理解させるには、動物を虐待させるのが一番手っ取り早い」といった趣旨の発言をされています。

つまり、犬たちの受難は、敵キャラクターの「底知れない邪悪さ」や「人間性の欠如」を際立たせるための装置なのです。私たちは、何の罪もない動物が傷つけられるのを見て、主人公と同じように激しい憤りを感じます。その感情こそが、物語を動かす原動力となり、後の勧善懲悪のカタルシスを倍増させるわけです。

また、荒木先生自身は大の犬好きとして知られています。本当に嫌いなものであれば、あんなにも個性的で魅力的な犬キャラクターを描くことはできないはずです。


第1部から続く「犬の受難」の歴史

ジョジョの「犬受難史」は、物語の始まりである第1部からすでに決定づけられていました。

まずは、シリーズ初期の犠牲者たちを振り返ってみましょう。

  • ダニー(第1部)ジョナサン・ジョースターの愛犬であり、親友。ディオ・ブランドーがジョースター家に来た際、挨拶代わりの膝蹴りを喰らわされたところから悲劇は始まります。最終的にはディオによって木箱に閉じ込められ、焼却炉で焼かれるという、シリーズ屈指のトラウマシーンを生みました。これにより、ディオの異常性が決定づけられました。
  • 車に轢かれそうになった子犬(第2部)こちらは例外的に「助かった」例です。走行中の車が子犬を轢きそうになった際、究極生命体になる前のカーズが運転手の腕を斬り落として助けました。これはカーズが「人間は嫌いだが、自然や動植物には敬意を払う」という独特の倫理観を持っていることを示す、非常に重要な描写でした。

誇り高き野良犬の帝王・イギーの生き様

第3部「スターダストクルセイダース」に登場するイギーは、ジョジョにおける犬の概念を大きく変えた存在です。

彼はただの「守られるべき弱者」ではなく、自らの意志で戦い、誇りを持って死んでいった一人の戦士でした。

  • ボストン・テリアとしてのイギーイギーの犬種はボストン・テリアです。ニューヨークの野良犬の帝王として君臨していた彼は、コーヒー味のガムをこよなく愛する偏屈な性格。最初は承太郎たちに協力することを嫌がっていましたが、物語が進むにつれて、仲間としての絆を深めていきました。
  • デザインの変化に込められた意味初登場時のイギーは非常にリアルな犬の顔をしていました。しかし、エジプトでの戦いが激化するにつれ、どんどん人間のような、知性を感じさせる顔つきへと変化していきます。これは、彼が「本能で動く獣」から「黄金の精神を持つ仲間」へと成長したことを、読者に視覚的に訴えかける演出でもありました。
  • ペット・ショップとの死闘DIOの館を守るハヤブサ、ペット・ショップとの戦いは、動物同士の戦いとは思えないほど壮絶でした。左前足を失いながらも、最後は自らのプライドのために勝利を掴み取る姿に、多くの読者が胸を熱くしました。
  • 魂の最期ヴァニラ・アイス戦にて、ポルナレフを守るために自らのスタンド「ザ・フール(愚者)」で力を使い果たし、息を引き取ります。ポルナレフが涙ながらに見た「天へと昇っていくアヴドゥルとイギーの魂」のシーンは、ジョジョ史上最高の感動シーンの一つです。

第4部以降に登場する犬たちと「霊」の存在

第4部「ダイヤモンドは砕けない」では、犬の存在がより日常に近い形で、あるいは「死後の存在」として描かれます。

  • アーノルド杉本鈴美の愛犬。生前、吉良吉影によって殺害されました。喉を切り裂かれた傷跡を残したまま、霊として鈴美を支え続け、最後は吉良を「振り返ってはいけない小道」へと引きずり込む手助けをしました。死してなお、主人を守り抜く忠義心が描かれています。
  • ポリス広瀬康一の飼い犬。特に戦うわけでもなく、家で寝ているだけの老犬です。ジョジョの世界では非常に珍しい「天寿を全うできそうな安心感」を与える存在であり、杜王町の平和な空気感を象徴しています。
  • ベネディクト岸辺露伴の隣人の犬。吉良吉影が川尻浩作に成り代わった際、正体を見破られそうになった吉良によって殺害されてしまいます。やはりここでも、犬は「悪をあぶり出す犠牲」としての役割を担わされました。

意外と知らない?生存している犬たちのパターン

「ジョジョの犬は100%死ぬ」と思われがちですが、実は生き残っている犬も少なくありません。

  • トニオさんの料理を食べた犬第4部に登場するイタリアンシェフ、トニオ・トラサルディーの料理を食べた犬。スタンド能力によって体内の病気や寄生虫を排出(描写はグロテスクですが)し、以前よりも健康になりました。
  • 岩人間が連れていた犬(第8部)「ジョジョリオン」に登場する岩動物の一種としての犬などは、特殊な生態を持ちながら生き延びています。

こうして見ると、荒木先生は「犬を殺すこと自体が目的」なのではなく、物語のリアリティや、キャラクターの精神性を描くために、あえて厳しい選択をしていることがわかります。


まとめ:ジョジョにおける犬とは「生命の輝き」そのもの

ジョジョの物語において、犬たちの死は決して無駄ではありません。彼らが流した血の向こう側に、悪の恐ろしさと、それを乗り越えようとする人間の勇気が描き出されています。

特にイギーの最期は、犬という枠を超えて、一人の「人間」以上に気高く、美しいものでした。彼らが命をかけて示したメッセージは、今もファンの心に強く残っています。

荒木先生が描く犬たちは、時に残酷な運命に翻弄されますが、その一瞬の輝きこそが「人間讃歌」というテーマを補完しているのです。

次にジョジョを読み返す時は、ぜひ彼ら一匹一匹の生き様にも注目してみてください。きっと、初読時とは違う感動があるはずです。

【ジョジョ】犬の受難とイギーの誇り|悲惨な最期を遂げた全12匹と荒木先生の真意について、その深い理由が伝われば幸いです。

また、イギーのような魅力的なキャラクターのフィギュアやグッズを探している方は、ジョジョ イギー グッズなどでチェックしてみるのも楽しいかもしれませんね。

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