「おれは人間をやめるぞ!」という衝撃的な台詞から始まったジョジョの物語。その第3部『スターダストクルセイダース』で、作品の運命を決定づける革命的な設定が登場しました。それが「スタンド」です。
目に見える超能力を「傍らに立つ像」として視覚化したこのシステムは、後の漫画界に計り知れない影響を与えました。今回は、エジプトへの旅路を彩ったジョジョ3部スタンド一覧を総まとめ!最強能力ランキングや、名前の由来となったタロット・エジプト神話の背景まで徹底解説していきます。
スタンド能力という革命!第3部で何が変わったのか
第1部、第2部では「波紋」という呼吸法による生命エネルギーが戦いの中心でした。しかし、第3部からはそのエネルギーがヴィジョンとなって実体化する「スタンド(幽波紋)」へと進化を遂げます。
スタンドにはいくつかの基本ルールがあります。
- スタンド使いにしか見えない
- スタンドが傷つくと本体も傷つく
- 射程距離やパワーには個人差がある
この設定により、単純な力のぶつかり合いではなく、能力の特性を活かした「知略戦」が可能になったのです。今やジョジョを語る上で欠かせないこの概念。その原点である3部のスタンドたちを詳しく見ていきましょう。
宿命の旅を支えるジョースター一行のスタンド
物語の主人公・空条承太郎を中心とした一行のスタンドは、すべてタロットカードの大アルカナから名付けられています。
スタープラチナ(星)
主人公・空条承太郎のスタンド。圧倒的な破壊力、スピード、そして精密動作性を誇ります。弾丸を指で掴み、写真の背景に写り込んだ小さなハエを正確にスケッチするその精度は、まさに「最強」の呼び声にふさわしいものです。物語終盤、DIOとの死闘の中で「時を止める」という究極の能力に目覚めました。
マジシャンズレッド(魔術師)
モハメド・アヴドゥルのスタンド。炎を自在に操る鳥人型のヴィジョンです。単に燃やすだけでなく、炎のアンク型探知機「生物探知器(ライフ・ディテクター)」で敵を索敵するなど、応用力も抜群です。
ハーミットパープル(隠者)
ジョセフ・ジョースターのスタンド。茨(いばら)のような形状をしており、カメラを叩き壊して遠くの情景を写す「念写」や、テレビを介した情報の引き出しを得意とします。戦闘力は控えめですが、ベテランらしい知略をサポートする特殊な能力です。
ハイエロファントグリーン(法王)
花京院典明のスタンド。エメラルドのような体表を持ち、体を紐状に解いて遠距離まで伸ばすことができます。必殺技「エメラルドスプラッシュ」は、体内のエネルギーを弾丸のように発射する強力な攻撃です。
シルバーチャリオッツ(戦車)
ジャン=ピエール・ポルナレフのスタンド。中世の騎士のような甲冑を身に纏い、レイピアで戦います。重い鎧を脱ぎ捨てることで、目にも止まらぬ超高速移動と分身攻撃が可能になります。
ザ・フール(愚者)
旅の途中で加わった野良犬イギーのスタンド。砂を操る能力で、物理的な攻撃が効きにくいのが特徴。砂で航空機を作って空を飛ぶなど、その変幻自在ぶりは唯一無二です。
DIOからの刺客!タロットに導かれた敵スタンドたち
承太郎たちの旅を阻むのは、DIOが放つ刺客たち。彼らもまたタロットの名を冠した恐ろしい能力者ばかりです。
- タワー・オブ・グレー(塔): 超高速で移動するクワガタ型のスタンド。飛行機内という密室で一行を苦しめました。
- ダークブルー・ムーン(月): 水中戦において無敵に近い強さを誇る半魚人型。
- ストレングス(力): 巨大な貨物船そのものがスタンド。物質と同化するタイプで、船全体を操ります。
- イエローテンパランス(節制): あらゆる衝撃を吸収し、相手を食らうスライム状の肉体。本体は変装の名手ラバーソールです。
- ハングドマン(吊るされた男): 鏡や瞳の中など、「反射するもの」の中を光速で移動する刺客。本体のJ・ガイルはポルナレフの宿敵です。
- ジャスティス(正義): 霧を操る巨大なスタンド。小さな傷口から糸を通すように死体を操り、街一つを恐怖に陥れました。
- デス13(死神): 夢の中で襲いかかる赤ん坊マニッシュ・ボーイのスタンド。眠ってしまったら最後、スタンドを出すことすら許されない絶望的な戦いを強いてきます。
他にも、銃のスタンド「エンペラー(皇帝)」を持つホル・ホースや、魂をコインに変える「オシリス神」のダービーなど、個性的すぎる敵が次々と現れます。
エジプト9栄神!さらに激化する後半戦のスタンド能力
エジプトへ上陸した一行を待ち受けていたのは、タロットではなく「エジプト神話」の神の名を冠した9人の刺客でした。
ゲブ神(ンドゥール)
砂漠の中から音を頼りに襲ってくる水のスタンド。目が見えない本体ンドゥールの聴覚と合わさり、遠距離から確実に急所を狙い撃ちます。
アヌビス神
刀自体がスタンドという珍しいタイプ。抜いた者を操り、戦えば戦うほど相手の動きを学習して強くなっていく成長性の塊です。
バステト女神(マライア)
コンセントの形をしたスタンド。触れた相手の体に強力な磁力を付加します。街中の金属が自分に向かって飛んでくる恐怖は、ジョジョらしいユニークかつ恐ろしい演出でした。
セト神(アレッシー)
影に触れた相手を若返らせる能力。赤ん坊にまで戻して無力化するという、精神的に追い詰める戦法を得意とします。
ホルス神(ペット・ショップ)
DIOの館を守るハヤブサが操る、氷のスタンド。凄まじいスピードで氷のミサイルを連射し、執拗にイギーを追い詰めました。
アトゥム神(テレンス・T・ダービー)
ゲームを通じて魂を奪う能力。さらに「YES/NO」で相手の心を読み取る読心術を持っており、イカサマすら通用しない絶望的な心理戦を展開しました。
圧倒的な絶望!最強スタンド・ランキングTOP3
ジョジョ3部において、誰が一番強いのか?これはファンの間で永遠に続くテーマです。能力の相性もありますが、ここではその「絶望度」からTOP3を選出しました。
第1位:ザ・ワールド(DIO)
言わずと知れた「時を止める」能力。この世のすべての動きを停止させ、自分だけが動くことができる。対策を知らなければ、何が起こったかわからないまま死を迎える究極のスタンドです。
第2位:クリーム(ヴァニラ・アイス)
口の中が暗黒空間(亜空間)に繋がっており、触れたものをすべてこの世から消し去ります。自身も空間に潜り込むことで物理攻撃を完全に無効化できる、攻防一体のバグレベルな能力です。
第3位:スタープラチナ(空条承太郎)
純粋なパワーとスピードに加え、DIOと同じく「時を止める」能力に目覚めたことで、文字通り無敵の存在となりました。
次点で、夢の中に引きずり込む「デス13」や、学習能力を持つ「アヌビス神」なども、状況次第では最強と言えるポテンシャルを秘めています。
名前には意味がある!タロットとエジプト神話の由来
荒木飛呂彦先生が3部のスタンド名にタロットや神話を採用したのには、物語の奥行きを出す狙いがありました。
タロットカードは「運命」を暗示します。承太郎の「星」は希望を、DIOの「世界」は完成や統合を象徴しています。旅の過程でカードがめくられていくようなワクワク感は、読者に次に何が起こるかを予感させるスパイスとなっていました。
一方、後半のエジプト神話は、舞台であるエジプトの神秘性と、DIOの支配力の強さを際立たせました。神の名を冠するスタンドたちは、人間の知恵を超えた現象を引き起こす、より不気味な存在として描かれています。
こうした背景を知ると、ジョジョの奇妙な冒険 第3部 カラー版を読み返す際にも、キャラクターの性格や末路と名前のリンクを楽しめるようになります。
3部のスタンドが示した「能力バトル」の面白さ
ジョジョ3部が今なお愛される理由は、単純な「戦闘力のインフレ」に頼らなかった点にあります。
例えば、電線を伝って移動する「レッド・ホット・チリ・ペッパー」(4部)の先駆けとも言える、物質の中を移動する能力や、精神的な弱みを突く能力など、3部には後のシリーズで開花するアイデアの種がぎっしり詰まっています。
敵がどれだけ強力でも、その「ルールの穴」を見つけ出せば勝機がある。このロジックの面白さが、ジョジョを唯一無二の作品に押し上げました。
もしあなたが日常生活でスタンドを使えるとしたら、どの能力を選びますか?「スタープラチナ」で時間を止めて二度寝するのも良いですし、「ハーミットパープル」でなくした鍵の場所を念写するのも便利かもしれませんね。
まとめ:ジョジョ3部スタンド一覧!最強能力ランキングやタロット・エジプト神話の由来を解説
ジョジョ3部に登場するスタンドたちは、ただの武器ではなく、本体の精神性そのものです。タロットの運命に導かれ、エジプトの神々の試練を乗り越えていく承太郎たちの物語は、スタンドという画期的なシステムがあったからこそ、これほどまでに熱く、ドラマチックなものになりました。
最強ランキングで挙げたDIOやヴァニラ・アイスの恐怖、そしてそれを打ち破る承太郎たちの絆。改めて「ジョジョ3部スタンド一覧!最強能力ランキングやタロット・エジプト神話の由来を解説」という視点で物語を振り返ると、荒木先生が仕掛けた緻密な設定の凄さに気づかされます。
未読の方はもちろん、一度読んだ方も、各スタンドの由来や能力の相性を意識して再読してみてください。きっと、新たな「黄金の精神」に出会えるはずです。

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