『ジョジョの奇妙な冒険 第3部』において、圧倒的な存在感を放つ助っ人野良犬、イギー。ニューヨークの野良犬の王として君臨し、コーヒー味のガムをこよなく愛する彼ですが、一体どんな犬種なのか気になったことはありませんか?
結論から言うと、イギーの犬種は「ボストン・テリア」です。
この記事では、ジョジョファンなら知っておきたいイギーのモデルとなった犬種の秘密から、作中での変遷、そして実際のボストン・テリアの飼い方や魅力まで、余すことなくお届けします。
イギーの正体は「アメリカの紳士」ボストン・テリア
ジョジョの物語のなかで、承太郎たち一行の最後の仲間として合流したイギー。そのルックスは、ピンと立った大きな耳と、白と黒のコントラストがはっきりした毛並みが特徴的ですよね。
このボストン・テリアという犬種、実は「アメリカの紳士(American Gentleman)」という非常にかっこいいニックネームを持っています。その理由は、まるでタキシードを着ているかのような気品ある模様にあります。
イギーは作中でポルナレフの顔の上でおならをしたり、髪の毛をむしったりと、およそ「紳士」とはかけ離れた振る舞いを見せていましたが、そのルーツは非常に由緒正しいものなのです。
ボストン・テリアの歴史と成り立ち
ボストン・テリアは、その名の通りアメリカのボストンで誕生しました。19世紀後半、ブルドッグと白いイングリッシュ・テリアを交配させたことが始まりとされています。
当初はもっと大型で闘犬のような性質も持っていたようですが、改良を重ねることで、現在のようなコンパクトで都会的なスタイルに落ち着きました。イギーがニューヨークの路地裏を仕切っていたという設定も、この「都会生まれ」という背景にしっくりきますね。
イギーの顔が変わった理由
ジョジョファンなら誰しもが通る道ですが、イギーは初登場時と物語終盤で「顔」が劇的に変化します。
- 初期: 非常にリアルな犬に近い描写。鼻が短く、目が離れていて、野良犬らしい荒々しさがありました。
- 後期: 非常に人間味あふれる表情豊かな顔立ち。目が大きく、意志の強さを感じさせるデザインへ。
これは作者の荒木飛呂彦先生が、物語が進むにつれてイギーを「一人の戦士」として描くために意図的に変えていったと言われています。犬種としてのボストン・テリアの特徴を残しつつ、魂の成長を顔つきで表現した、まさに漫画的マジックの極致と言えるでしょう。
実際のボストン・テリアはどんな性格?
作中のイギーは「人間に媚びない」「身勝手」「誇り高い」という、かなりハードボイルドな性格として描かれていました。では、現実のボストン・テリアはどうなのでしょうか?
1. 非常に賢く、状況判断に優れる
ボストン・テリアは非常に知能が高い犬種として知られています。飼い主の言葉を理解しようとする姿勢が強く、しつけもしやすいのが特徴です。
イギーが承太郎たちのスタンド能力を瞬時に理解し、戦略的に立ち回ったあのキレ者ぶりは、あながちフィクションだけのことではありません。現実の彼らも、空気を読む力に長けた「デキる犬」なのです。
2. 愛情深くて社交的
ここがイギーと一番違う点かもしれません。実際のボストン・テリアは非常に人懐っこく、家族と一緒に過ごすことを何よりの喜びと感じます。「媚びない」どころか、全力で甘えてくるタイプが多いのです。
もちろん、個体差はありますが、基本的には陽気でフレンドリー。ドッグランなどでも他の犬とうまく遊べる子が多い、非常にマナーの良い犬種です。
3. 頑固な一面もある
「アメリカの紳士」とはいえ、テリトリー意識や自分の意志を貫こうとする「頑固さ」も持ち合わせています。気に入らないことがあるとフンとそっぽを向くような仕草は、まさにイギーそのもの。
この「意志の強さ」こそが、ボストン・テリアの最大の魅力であり、ジョジョという作品のなかでイギーが「誇り高き魂」を持つ黄金の精神の持ち主として描かれた理由の一つかもしれません。
イギーのスタンド「愚者(ザ・フール)」と身体能力
イギーを語る上で外せないのが、砂のスタンド「愚者(ザ・フール)」です。物理攻撃を受け付けない砂の体、そして飛行能力。これらは実際のボストン・テリアの身体的特徴からヒントを得ている部分もあります。
俊敏な動きと筋肉質な体
ボストン・テリアは、小柄ながら非常に筋肉質な体をしています。バネのような脚力を持っており、ドッグスポーツのアジリティなどでも活躍するほど運動神経が良いのです。
作中でイギーが砂を使って空中を滑空するシーンがありますが、あの軽やかさはボストン・テリア特有のスピード感を象徴しているようです。
砂のスタンドが意味するもの
砂は形を自由に変えられ、どこにでも入り込み、そして掴みどころがありません。これは、特定の飼い主を持たず、ニューヨークの自由を謳歌していた野良犬時代のイギーの生き方そのものです。
しかし、その砂が最後には仲間を守るための「盾」となり「剣」となった。イギーという一匹のボストン・テリアが、孤独な野良犬から「仲間を信じる戦士」へと変わった証なのです。
ボストン・テリアとフレンチ・ブルドッグの見分け方
ネット上やSNSでは、よく「イギーってフレンチ・ブルドッグじゃないの?」という声を聞くことがあります。確かに似ていますが、明確な違いがあります。
ここで、間違えやすいポイントを整理しておきましょう。
- 耳の形: ボストン・テリアの耳は先がピンと尖っています(バット・イヤー)。フレンチ・ブルドッグは耳の先が丸みを帯びています。
- 体型: ボストン・テリアは足が長く、全体的にスラリとしています。フレンチ・ブルドッグは足が短めで、骨太なガッチリ体型です。
- 模様: ボストン・テリアは白と黒のパキッとした配色が基本。フレンチ・ブルドッグはクリームやフォーン、パイドなど色のバリエーションが豊富です。
イギーは脚が長く、非常にスタイリッシュな描かれ方をしていますから、やはり正真正銘のボストン・テリアなのです。
イギーのようなボストン・テリアと暮らすために
もしあなたが、イギーの魅力に惹かれて「ボストン・テリアを飼いたい!」と思ったなら、いくつか知っておくべき現実的なポイントがあります。彼らは素晴らしいパートナーになりますが、少しだけ手のかかるデリケートな一面も持っています。
1. 温度管理は徹底的に
ボストン・テリアは「短頭種(鼻が短い犬種)」です。これは、呼吸による体温調節が苦手であることを意味します。
- 夏場: 熱中症のリスクが非常に高いです。冷房の効いた室内で過ごすのが鉄則。
- 冬場: 毛が短く皮下脂肪も少ないため、寒さに弱いです。
ジョジョの舞台はエジプトの砂漠でしたが、現実のボストン・テリアをあんな過酷な場所に連れて行ったら、スタンドを出す前に倒れてしまいます。室内温度は常に快適に保ってあげましょう。
2. 目のトラブルに注意
イギーのように大きくてパッチリした目は、ボストン・テリアのチャームポイントですが、突き出している分、傷つきやすいという弱点もあります。
散歩中に草むらに突っ込んだり、自分で目をこすったりして角膜を傷つけてしまうことがあるので、日頃のチェックが欠かせません。
3. 食事管理(コーヒーガムは厳禁!)
作中でイギーがコーヒー味のガムをクチャクチャと食べるシーンは有名ですが、現実の犬にガムやコーヒー(カフェイン)を与えてはいけません。
カフェインや、ガムに含まれるキシリトールは、犬にとって命に関わる猛毒です。愛犬にイギーの真似をさせるなら、犬専用の安全なおやつを選んであげてくださいね。
また、ボストン・テリアは食欲旺盛で太りやすい傾向があります。ドッグフード 低脂肪などを活用して、イギーのような引き締まった体型を維持させてあげましょう。
イギーが見せた、犬の「誇り」と「友情」
イギーの物語のなかで最も感動的なのは、やはり宿敵ペット・ショップとの死闘、そしてヴァニラ・アイス戦ではないでしょうか。
最初は「自分さえ良ければいい」と考えていたイギーが、仲間のために自らの足を食いちぎり、最期には自らの命を投げ打ってポルナレフを救いました。
あのシーンで描かれたのは、単なるペットとしての犬ではなく、自分の信念と誇りのために戦う「自立した魂」でした。
孤独な王から、かけがえのない仲間へ
イギーは、強制的にエジプトへ連れてこられた当初、一行に対して心を開いていませんでした。しかし、承太郎やポルナレフ、アヴドゥルたちの覚悟を間近で見るうちに、彼のなかで何かが変わっていったのです。
ボストン・テリアという犬種が持つ「賢さ」が、人間の言葉を超えた「絆」を理解させたのかもしれません。言葉を喋らないイギーのモノローグに、私たちは何度涙したことでしょうか。
ボストン・テリアを愛でるためのアイテム
イギーをきっかけにボストン・テリアが好きになったなら、日常にそのモチーフを取り入れるのも楽しいものです。
ボステリ 雑貨 ジョジョ イギー フィギュア最近では、ボストン・テリアをデザインした可愛い雑貨も増えています。イギーのようなふてぶてしい表情のグッズを見つけると、つい手に取ってしまいますよね。
また、イギーの活躍をもう一度見返したいなら、コミックスやアニメでその勇姿を刻み込みましょう。
ジョジョの奇妙な冒険 第3部 文庫版まとめ:ジョジョのイギーの犬種は?ボストンテリアの特徴や性格、魅力まで徹底解説!
ここまで、ジョジョの奇妙な冒険に登場する人気キャラクター、イギーのモデルである「ボストン・テリア」について詳しく解説してきました。
イギーの犬種であるボストン・テリアは、以下の特徴を持つ素晴らしい犬種です。
- 見た目: タキシードを着たような「アメリカの紳士」。
- 性格: 非常に賢く、頑固だが愛情深い。
- 身体: 筋肉質でアクティブ、ただし暑さには弱い。
イギーが作中で見せた、媚びない姿勢と仲間を守るための勇気。それは、実際のボストン・テリアが持つ「知性と意志の強さ」を、荒木飛呂彦先生が見事にキャラクターへと昇華させた結果だと言えるでしょう。
もし街中でボストン・テリアを見かけたら、ぜひその足元を見てみてください。もしかしたら、砂を操る「愚者」の使い手が、そっとあなたの後ろを歩いているかもしれません。
イギーというキャラクターを通して、この魅力的な犬種への理解が深まったなら幸いです。
最後に。イギー、お前は最高の仲間だったぜ!
ジョジョのイギーの犬種は?ボストンテリアの特徴や性格、魅力まで徹底解説!というテーマでお届けしました。

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