『ジョジョの奇妙な冒険 第3部 スターダストクルセイダース』において、主人公・空条承太郎の最高の相棒であり、その知的な戦い方と壮絶な最期でファンの心に刻まれているキャラクターといえば、花京院典明ですよね。
赤毛のウェーブヘアにエメラルドグリーンの制服、そしてスタンド「ハイエロファントグリーン(法皇の緑)」を操る彼の姿は、連載終了から数十年が経過した今でも色褪せることがありません。
そんな花京院ですが、実はメディアミックスの歴史が長いため、これまでに複数の実力派声優たちが彼に命を吹き込んできたことをご存知でしょうか?
「アニメから入ったからあの声しか知らない!」「昔のゲーム版の声が好きだった」など、ファンによって「推しボイス」が分かれるのもジョジョの面白いところです。この記事では、歴代のジョジョ花京院の声優を徹底的に比較し、それぞれの演技の魅力やファンの評価を熱く解説していきます!
現在の「決定版」といえば!TVアニメ版:平川大輔さん
2014年から放送されたTVアニメシリーズで花京院典明を演じたのは、平川大輔さんです。現在、多くのファンにとって「花京院の声」といえば、まず平川さんの声が脳内に再生されるのではないでしょうか。
平川大輔さんといえば、優しく品のある王子様のような役どころから、狂気を孕んだキャラクターまで幅広く演じ分けるベテラン声優さんです。
花京院は転校生として登場し、最初はDIOの呪縛によって敵として承太郎の前に現れます。しかし、呪縛が解けた後は、義理堅く、冷静沈着な参謀役としてジョースター一行を支えました。平川さんは、この「育ちの良いお坊ちゃん」のような気品と、内に秘めた「誰よりも熱い闘志」を完璧に表現してくれました。
特に語り草となっているのが、チェリーを食べる際に出る独特の擬音「レロレロレロレロ」のシーンです。原作の奇妙な擬音を、一切の妥協なく、かつリズム良く演じきった平川さんの職人技には、原作者の荒木飛呂彦先生や視聴者からも絶賛の嵐が巻き起こりました。
また、最終決戦でのDIOとの対峙、そして死の間際に放った「半径20mエメラルドスプラッシュ」の際の、絞り出すような叫びとモノローグ。あのシーンを涙なしで見られたファンはいないはずです。平川さんの演技は、花京院の孤独な過去と、承太郎たちと出会えた喜びを鮮やかに描き出しました。
アニメ版を視聴するなら、高音質なスピーカーやヘッドセットゼンハイザー ヘッドホンなどがあると、平川さんの繊細な吐息の演技まで堪能できるのでおすすめですよ。
ゲーム版で絶大な人気を誇る:遊佐浩二さん
アニメ化される以前、ファンの間で「花京院のイメージにぴったりだ」と熱狂的に支持されていたのが、ゲーム作品を中心に声を担当した遊佐浩二さんです。
遊佐さんは、PlayStation 3用ソフト『ジョジョの奇妙な冒険 オールスターバトル(ASB)』や、その続編となる『アイズオブヘブン(EoH)』で花京院を演じました。
遊佐さんの演じる花京院は、平川版よりも少し「艶」があり、どこかミステリアスな色気を感じさせるのが特徴です。京都出身の遊佐さんらしい、はんなりとした柔らかさの中に、鋭利な刃物のような冷徹さが同居しているような絶妙なバランス。これが、原作初期の少し不敵な笑みを浮かべる花京院のイメージにピタリとハマっていました。
「さあ、お仕置きの時間だよ、ベイビー」というキザなセリフも、遊佐さんの声で聴くと破壊力抜群です。ゲームをプレイしながら「この声こそが花京院だ!」と確信したファンも多く、アニメ版でキャストが変更になった際には、遊佐版の継続を望む声が上がったほどの影響力がありました。
今でも格闘ゲームの対戦動画などを見ると、遊佐さんのスタイリッシュなボイスに魅了される人が後を絶ちません。大画面で迫力のバトルを楽しむならゲーミングモニター 144Hzなどの環境を整えて、その美しいコンボボイスを聴きたいところですね。
重厚で渋い魅力!OVA版:田中秀幸さん
時は遡り、1990年代から2000年代にかけて制作されたOVA(オリジナル・ビデオ・アニメーション)版。ここで花京院を演じたのは、大ベテランの田中秀幸さんです。
田中秀幸さんといえば、落ち着いた大人の知性を感じさせる声が魅力。OVA版のジョジョは、現在のTVアニメ版に比べて作画が劇画調で、全体的にハードボイルドな雰囲気が漂っていました。そのため、花京院も「男子高校生」というよりは、どこか「悟りを開いた青年」のような渋い立ち振る舞いを見せます。
田中さんの演技は、無駄を削ぎ落とした静かな強さを感じさせます。ハイエロファントグリーンが静かに結界を張るシーンなどでは、その低く安定したボイスが恐怖と緊張感を煽りました。
今の若いファンが聴くと「少し大人っぽすぎるかな?」と感じるかもしれませんが、作品全体の重厚なトーンにはこれ以上ないほどマッチしていました。当時の映像技術の粋を集めたOVA版を鑑賞する際は、ブルーレイプレーヤーでじっくりとその空気感に浸ってみるのも一興です。
豪華キャストは他にも!ドラマCD版と格ゲー版
ジョジョのメディア展開はこれだけではありません。さらに初期の作品や、アーケードゲームでも異なる声優さんが起用されています。
まず、1992年から発売されたドラマCD版。こちらで花京院を演じたのは、なんと速水奨さんです!
速水さんといえば、誰もが認める低音美声の持ち主。ドラマCDという「声」が主役のメディアにおいて、速水さんの気品溢れる声は花京院の「高潔な精神」を際立たせていました。承太郎役の梁田清之さんとの掛け合いは、今となっては非常に貴重な音源です。
そして、1998年にカプコンから発売され、格闘ゲーム界に旋風を巻き起こしたアーケード版。ここで花京院(および恐怖を乗り越えた花京院)を演じたのは、真殿光昭さんです。
真殿さんの演技は、非常に若々しく、スピード感のある格闘ゲームのテンポに合わせたキレの良さが魅力でした。技を出す際の叫び声や、勝利時のクールなセリフ回しは、当時のゲームセンターに通っていたファンにとって忘れられない記憶となっています。
なぜこんなに声優が変わったの?
「同じキャラクターなのに、どうしてこんなに声優さんが変わるの?」と疑問に思う方もいるかもしれません。
ジョジョの奇妙な冒険という作品は、30年以上にわたって愛され続けているシリーズです。制作される年代が違えば、当然、その時代の制作会社やディレクターの意向、そして何より「その時のジョジョ」に求められる雰囲気が異なります。
- 90年代: 重厚なハードボイルド路線(田中秀幸さん、速水奨さん)
- 90年代末: スピーディーなゲーム的演出(真殿光昭さん)
- 2010年代前半: スタイリッシュでファッショナブルな再構築(遊佐浩二さん)
- 2014年以降: 原作に忠実でパッション溢れる決定版(平川大輔さん)
このように、時代のニーズに合わせて花京院のキャラクター像が少しずつアップデートされてきた結果といえます。それぞれの声優さんが、その時代における「最高のかっこよさ」を追求してくれたおかげで、私たちは様々な角度から花京院の魅力を楽しむことができるのです。
自宅で歴代の作品を網羅したいなら、Fire TV Stickなどを使って配信サービスをチェックしてみるのが一番の近道かもしれませんね。
ファンの声:結局どの声優が一番人気?
ネット上のコミュニティやSNSを覗いてみると、やはり現在進行形で作品に触れている人が多い「平川大輔さん」への支持が非常に高いです。特にアニメ最終回の演技は、声優界全体を見渡しても屈指の名演として刻まれています。
一方で、コアなゲームファンからは「遊佐さんの色っぽさが捨てがたい」、オールドファンからは「田中さんの渋さこそ至高」といった意見も根強く、結論としては「全員違って、全員良い」というところに落ち着きます。
花京院は、その内向的な性格ゆえに、誰が演じるかによって「優しさ」が強調されたり、「鋭さ」が強調されたりと、キャラクターの解釈が広がる面白い存在です。複数のメディアに触れることで、花京院典明という人物をより多層的に理解できるようになります。
承太郎やDIOとの「声の相性」も見どころ
花京院を語る上で欠かせないのが、他キャラクターとの掛け合いです。
例えば、アニメ版での小野大輔さん(承太郎役)とのコンビ。平川さんの柔らかな声と、小野さんの芯の太い声のコントラストは、二人の固い友情をより強く印象づけました。
対して、宿敵DIO(子安武人さん)との対峙。子安さんの圧倒的なカリスマボイスに飲み込まれそうになりながらも、冷静に知略を巡らせる平川さんの演技は、まさに「静と動」のぶつかり合いでした。
こうした声優同士の「化学反応」に注目して作品を見返すと、新しい発見があるはずです。録画してあるアニメを、外付けHDDに保存して何度も繰り返しチェックするファンが多いのも頷けますね。
まとめ:ジョジョ花京院の声優は誰?歴代キャストを愛でる楽しみ
ここまで、歴代の花京院典明を演じた声優さんたちをご紹介してきました。
- 平川大輔さん: アニメ版。レロレロから最期の名演まで、現代のスタンダード。
- 遊佐浩二さん: ゲーム版。色気とスタイリッシュさを兼ね備えたカリスマボイス。
- 田中秀幸さん: OVA版。重厚で落ち着いた大人の知性を体現。
- 速水奨さん: ドラマCD版。高潔で品のある美声の極み。
- 真殿光昭さん: 格ゲー版。若々しくキレのある、ゲームセンターの記憶。
花京院という一人のキャラクターを、これほどまでの豪華キャストが演じてきたという事実こそが、彼がどれだけ多くの人に愛されているかの証明でもあります。
アニメで感動した方は、ぜひゲームや過去のOVAにも触れてみてください。声が変わるだけで、花京院典明という男の新しい一面が見えてくるはずです。そして、どの声で再生されても、彼の放った「エメラルドスプラッシュ」の輝きは、私たちの心の中で永遠に消えることはありません。
ジョジョ花京院の声優について知ることで、あなたのジョジョライフがより一層深いものになれば幸いです。さあ、あなたも自分だけのお気に入りの「花京院ボイス」を見つけて、もう一度第3部の旅に出かけてみませんか?

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