「占いや予知」という要素は、ジョジョの奇妙な冒険という長い物語の中で、常に「運命」という重いテーマとセットで描かれてきました。
読者の皆さんも、第3部の冒頭で承太郎のスタンドに名前を授けたあの占い師や、第5部でボスの正体にあと一歩まで迫った街の占い師の姿が焼き付いているのではないでしょうか。
今回は、ジョジョの世界を彩る魅力的な占い師たちと、彼らが物語に残した功績について、ファン目線でじっくりと深掘りしていきます。
始まりの導き手!魔術師の赤を操るモハメド・アヴドゥル
ジョジョで「占い師」といえば、真っ先に思い浮かぶのが第3部の主要メンバー、モハメド・アヴドゥルですよね。
彼はエジプト・カイロのハンハリーリ市場に店を構える本職の占星術師です。物語の導入部分において、彼の存在は極めて重要でした。なぜなら、ジョジョの代名詞ともいえる「スタンド」の名付け親は彼だからです。
タロットカードとスタンドの命名
アヴドゥルは、承太郎の背後に現れた謎の守護霊を、タロットカードの暗示から「スタープラチナ(星の白金)」と名付けました。これがきっかけとなり、第3部のスタンド使いはタロットのアルカナに基づいた名前を持つようになります。
彼自身のスタンドマジシャンズレッドも、タロットの1番「魔術師」を暗示しており、炎を自在に操る強力な能力を持っています。占い師としての深い知識があるからこそ、敵のスタンドの特性を見抜いたり、旅の指針を示したりする「チームの知恵袋」として機能していました。
「YES! I AM!」に込められた自信と誇り
アヴドゥルの名シーンといえば、死んだと思われていた彼が再登場した際の「YES! I AM!」というセリフです。
ポルナレフが驚きの中で放った問いに対し、力強く、そして少しお茶目に答える姿。ここで彼は、自分が単なる戦士ではなく、運命を見通す占い師としてのプライドを持っていることを改めて証明しました。ポルナレフとの軽妙なやり取りの中にも、プロの占い師としての余裕が感じられますよね。
第5部の運命を変えた?ボスの正体を見抜いた「名もなき占い師」
第3部のアヴドゥルが「光」の占い師だとしたら、第5部「黄金の風」に登場した街の占い師は、物語の「闇」に触れてしまった悲劇の名脇役と言えるでしょう。
ドッピオの正体を見破った驚異の眼力
サルディニア島に降り立ったヴィネガー・ドッピオ。彼はボスの二重人格の片割れであり、その正体は徹底的に隠されていました。しかし、道端にいた老占い師は、ドッピオを呼び止めてこう告げます。
「あんたには二つの人格がある」
「探している人物は自分の娘だろう」
この占い師、実はスタンド使いではありません。しかし、長年の経験と直感によって、ボスの最も深い秘密に一瞬で辿り着いてしまったのです。
ディアボロに認められた「超一級」の実力
最終的に、秘密を知られすぎたことでボス(ディアボロ)の手によって消されてしまうのですが、その際、ディアボロは彼に対して「占い師としてお前は超一級である」と最大級の賛辞を送っています。
ジョジョの奇妙な冒険 第5部の中でも、この占い師との対峙シーンは、ボスの異常性と「運命の絶対性」を際立たせる非常に緊張感のある場面でした。名前すら設定されていないキャラクターが、最強の敵をあそこまで動揺させた事実は、ジョジョファンの間でも語り草になっています。
占いを「絶対の未来」として描くスタンド能力の恐怖
ジョジョの世界における占いは、単なる「当たるも八卦」ではありません。それは、回避不能な「決定された未来」として描かれます。
100%の的中率を誇る「トト神」
第3部に登場するオインゴ・ボインゴ兄弟の弟、ボインゴが持つスタンドトト神。これは漫画の本の形をしたスタンドで、近い未来が予言として描かれます。
特徴的なのは、そこに描かれた内容は「100%必ず起こる」という点です。たとえそれがどれほど滑稽で、信じられないような展開であっても、運命の歯車は強制的にその結末へと向かわせます。占いが「予知」という超能力に昇華された、もっとも恐ろしい形の一つと言えるでしょう。
数秒先の絶望を見せる「エピタフ」
第5部のボス、ディアボロが持つ補助能力「エピタフ(碑文)」も、占いの一種と言えます。自分の前髪の内側に、数秒先の未来を映像として映し出すこの能力。
これもトト神と同様に「確定した未来」を見せます。占い師が言葉で運命を伝えるのに対し、エピタフは映像で残酷な真実を突きつけます。ジョジョにおける占いや予知が、いかに「変えられない運命」として強調されているかがよく分かります。
なぜジョジョには「占い」が必要だったのか?
荒木飛呂彦先生が描く物語において、なぜこれほどまでに占いや予知が重要視されるのでしょうか。それは、作品全体のテーマである「人間賛歌」と深く結びついているからです。
「運命の奴隷」から抜け出す意志
ジョジョの世界では、運命はあらかじめ決まっているものとして描写されます。占い師が予言したことは、どんなに抗っても現実になります。
しかし、物語はそこで終わりません。「結果がどうあれ、真実に向かおうとする意志」こそが大切であると、キャラクターたちは行動で示します。
例えば、第5部のエピローグに登場するローリングストーンズというスタンドは、死ぬ運命にある者を安楽死させるために追いかけます。死という「占い結果」は変えられなくても、そこに至るまでに仲間を想い、何かを託そうとする人間の意志。これこそが、占いという「決定事項」に対するジョジョ的な回答なのです。
ジョジョの占い師キャラ徹底解説!アヴドゥルからディアボロを追い詰めた名脇役まで
こうして振り返ってみると、ジョジョに登場する占い師たちは、単に未来を当てるだけの装置ではないことがわかります。
アヴドゥルは仲間を導く「希望」として。
5部の占い師は、ボスの孤独と正体を暴く「真実」として。
そして各種の予知スタンドは、乗り越えるべき「過酷な運命」として。
彼らが提示する「占い結果」という壁があるからこそ、ジョジョの主人公たちはそれを超えるための「覚悟」を決め、輝くことができるのです。
もし次に原作を読み返す機会があれば、占い師たちが放つ一言一言に注目してみてください。そこには、物語を貫く「運命と意志」のドラマが凝縮されているはずです。
ジョジョの奇妙な冒険 文庫版を手にとって、あのスリリングな予言の瞬間をもう一度体験してみませんか?
皆さんは、どの占い師のエピソードが一番印象に残っていますか?
これからも、ジョジョの奥深い世界観について一緒に探究していきましょう!
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